第20回亀倉雄策賞受賞記念 「中村至男展2018」レビュー

/ 4月 13, 2018/ Mr.Hamaji, 美術館・展示会

こんにちは、こんばんはMr.Hamajiです。

久々に外で打ち合わせだったので、帰りに銀座に行ってまいりました。え、Hamajiが銀座?見栄を張るなよと思ったでしょう。

ハイブランドのビルやデパートが立ち並び、お金持ちが多そうなイメージの銀座。実はお金がない美大生や駆け出しデザイナーにも優しい街なのです。

ご存知の方も多いとは思いますが、

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

クリエイションギャラリーG8

http://rcc.recruit.co.jp/g8/

資生堂ギャラリー

http://www.shiseidogroup.jp/gallery/

カーディアン・ギャラリー

http://rcc.recruit.co.jp/gg/

上記のギャラリーは全て無料。国内外のデザイナーやアーティストの展示が定期的に開催されております。他にも小道を歩いてるとたくさん画廊があるし、ハイブランドのウィンドウディスプレイは見てるだけでも楽しい。金欠の時は銀座に行って無料でDoing ARTしましょう。

てことで今回は、現在(2018年4月)クリエイションギャラリーG8にて開催中の第20回亀倉雄策賞受賞記念 中村至男展2018に行ってまいりました。

亀倉雄策賞とは、、

こちらの記事でも紹介しましたが、

 デザイナーが憧れるデザイナー8人(国内編)

1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年に設立されました。この賞の運営と選考は公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られます。

中村至男さんとは、、

Norio Nakamura アートディレクター/グラフィックデザイナー。 川崎市生まれ。日本大学藝術学部卒業、同年CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。1997年よりフリーランス。主な仕事に、21_21 DESIGN SIGHT「単位展」、銀座メゾンエルメスのウインドウディスプレイ、松山市立子規記念博物館、日本科学未来館、『広告批評』(1999年)、アートユニット「明和電機」のグラフィックデザイン、佐藤雅彦氏とのプロジェクトとして、PlayStation「I.Q」やNHKみんなのうた「テトペッテンソン」など。著書に、絵本『どっとこどうぶつえん』(福音館書店)、『勝手に広告』(佐藤雅彦と共著・マガジンハウス)、『明和電機の広告デザイン』(土佐信道と共著・NTT出版)、『7:14』など。『どっとこどうぶつえん』で、ボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞。

(写真、プロフィールはG8ギャラリーHPより)

 

売れっ子デザイナーなので学生時代から知っておりましたが、ファンになったのは最近でした。というのも、彼はソニー・ミュージックのデザイン部出身。それを知ったのは一昨年、CDジャケットデザイナーの木村豊さん、映像ディレクターの牧鉄馬さん、中村さんの3人のトークイベントだったのです。この3人、実は90年代初頭にソニーミュージックデザイン部の同僚だったそう。音楽の現場を起点に、それぞれの道で活躍している彼らのトークはとても興味深く面白かったです。にしてもすごいメンバー。恐るべしソニー。

 デザイナーが選ぶジャケットデザインと解説【スピッツのアートワーク編】

展示室の入り口には、ソニー同期からのお花が飾られておりました。

 

中村さんの作風はフラットな形のデザインでシンプルで明快。作品のイメージから知的な方なんだろうと予想はしておりましたが、トークから温厚な性格や真面目さが滲み出ておりました。同期同士の話ってこちらが聞いていても面白いですよね。楽しそうなの伝わってくるというか。ソニー時代、なんと木村さんはバイトだったそうです。静かだったけど雰囲気があって目立つ存在だったと。 その後、一早く独立して多くのアーティストのCDジャケットを手がけ大出世。かっこいいCDジャケットのクレジットを見ると木村さんの名前があって、中村さんはそれに嫉妬していたという話が面白かった。笑 Hamajiの同期も現在活躍しているデザイナーがたくさんいるので、それを見るたびおっしゃー頑張ろうと思えます。貴重な存在ですね。

さて、中に入ると受賞のおことばが。

謙虚な人柄が伝わってきますね。

駆け出しの頃からいろんな公募に挑戦し続けていた中村さん。しかも超忙しいソニーにいたのに、プライベートで。デザインが大好きなのはもちろんだと思いますが、やはりすごいことだと思います。才能という言葉がありますが、すごい人は結局、人並みじゃない努力をしているんですよね。尊敬します。

飾られていたスケッチに見入ってしまいました。

 

今回の受賞作品、カエルの女王のポスター。

 

そしてバースデーのポスター3点。

こちらは、昨年2017年1月に同クリエイションギャラリーG8にて開催された中村さんの初個展、「中村至男展」の告知及び展示のための新作ポスター。

 

ミニマルな線やフラットな色面構成により、生命を独自の切り口で表現したユーモアが絶妙なバランスで混在するその作品は「テクノロジー寄りのものではなく、非常に人間的な、ナイーブさを持つ”新しさ”がある」「グラフィックの新しい鉱脈を探り当てた」と高く評価。

、、アホなHamajiにはちょっと難しかったです。

建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の個展「トラフ展 インサイド・アウト」のポスター、好きでした。

 

個人的に見たかった、昨年亡くなったディック・ブルーナへのオマージュシリーズ。

 

 

わかります?駅のホームや満員電車などの東京の日常風景に溶け込むミッフィー。か、かわいい。そして中村さんの作風と、シンプルなブルーナの線はとても相性がいいですね。

遠くからじゃわからなかったのですが、近くで見ると東京タワーのガラス部分にミッフィーのシルエットが。きゅん。

他にもミッフィーシリーズ豊富なので、是非足を運んでミッフィー探ししてみてください。

 

この展示は全面写真OKで、インスタグラム、facebook、twitterへの投稿可。海外の美術館は写真OKなところが多いのですが、日本は厳しいのでこれはありがたいなと思いました。個人的には、写真や投稿を見て実際に行きたくなるタイプなのでシェア賛成派です。展示は5月6日まで、クリエイションギャラリーG8にて。その後6月9日~7月1日まで新潟県立近代美術館2Fギャラリーでも開催されます。

それと、ここから徒歩5分ほどのギンザ・グラフィック・ギャラリーでは現在TDC展2018が開催中です。

 

TDCとは東京タイプディレクターズクラブの略称。簡単にいうと、タイポグラフィ(文字)を軸にしたグラフィックデザインの展示です。毎年開催しているので、ほぼ毎年見にいっておりますが、今年もレベル高かったです。

 

かっこいい。

無料でボリュームある展示を楽しめる銀座。是非行ってみてくださいね。

 

では。

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