フィリピンにあるスラム「ハッピーランド」へ行って感じたこと

/ 12月 31, 2018/ アジア, 旅のデザイン, 河北さん

河北さん
こんにちは!Doing ARTライター兼花粉症の河北です

いきなりですが、ハッピーランドという街をご存知でしょうか。出会い系サイトじゃないですよ。

まるでディズニーランドのようなメルヘンな場所を想像する名前ですが実際はフィリピン、マニラにあるスラム街の名前。

フィリピンのスラムで有名なのはスモーキーマウンテンというワンピースのゴア王国のモデルにもなった場所が有名ですが、1995年に政府がイメージが悪くなると閉鎖。そして新たにできたのがこのハッピーランド。

スモーキー・マウンテンから歩いてすぐのところにこの「ハッピーランド」は存在し、スモーキーマウンテンを強制的に追い出された住民が以前と同じようにゴミから廃品を集めて生活をしています。

名前の由来はもちろんみんながハッピーだからではなく、フィリピンの言語(ビサヤ語)の「Hapilan(ゴミ捨て場)」からきているらしい。なんとも皮肉った名前。

ここに行ったきっかけは、とあるカメラマンさんと知り合いになることができて是非とお願いしたら快く承諾してくださったから。ネットで調べても危険、危険、危険と書いてあるのでここに一人で行くとなるとかなりの勇気が必要だと思うのでたぶん行かなかったと思う。ありがたい。

スラム街に行ってきたなんて言うとなんでそんなとこ行くの?と聞かれますが、特別な理由はないです。ただただ見たかっただけ。スラムの人達がどんな生活をしているのか。
感想を先に言うと、イメージと全然違ってとても楽しい場所でした。不思議な事も多かったので疑問もたくさんでました。

そんなハッピーランドの入り口がこちら。あそこの歩道橋の向こうがハッピーランドだよといわれ近づいていくと入り口には「BRGY 105 HAPPYLAND」の門が。

実はここまで健康と観光のためにとキアポマーケットから教会などを見学しつつトンド地区というところを歩いてハッピーランドまで案内してくれたので、この入り口を見ただけではそれほど驚きはなかった。それまでの道のりで観たトンド地区とさほど変わらなかったため。もっとあからさまにゴミがあふれかえってるようなところで生活してると思っていたがそんな感じでもない。

ちょっと歩いて中に入ると目に付くのは子供達が元気に走り回っている姿。そして見知らぬ僕に元気にハローと声をかけてくる。ここにたどりつくまでにも結構な回数おじさん達に絡まれたりしていたがここも同じで笑顔で挨拶をしてくれる。そして子供が可愛い。

 

その先に見えたのはいきなりの焼け野原だった。どうやら2週間ほど前に火事がありここら一帯が焼けてしまったようで大人達が屋根に乗ってハンマーを振り回している。

前がどんな感じだったのかはわからないが、かなり広範囲が火事になったのがわかる。出火の原因は電源コードという場合が多いらしいく、むき出しの電源コードが発火して火事になるんだと。

 

そしてその燃え残った家とごみの山にむらがるたくさんの上半身裸の元気な子供達。サンダルを履いてる子もいるが中には釘やガラス、何が落ちているかわからないこの荒れた地を裸足で歩いてる子もいる。

 

いったい彼らは何をしてるんだろう?と近づいてみると子供達はネジや釘を集めたり、ペットボトルを集めたりしていた。どうやらその集めていたネジやペットボトルは彼らの大切な収入源で売ると1日2.300ペソとかになるよう。

 

それにしてもすごい光景。

 

その後、ぬかるみに気をつけながら進んでいくとごみを仕分けしているようなところにでた。
全体的に思っていたほどにおいはきつくなかったが、場所によってはきつい場所も存在する。それがこのごみの仕分けをしている場所。ゴミにはものすごい数のハエがたかっており悪臭をはなっている。

 

出稼ぎに行ってる人もいると思うが、ここの人達は基本的にゴミの仕分けをしてゴミ業者に売って生計をたてている。また、運ばれてきたごみの中から食べれる残飯を探して洗って再度調理するパグと呼ばれるものがあり、お金がない人はそういったものを食べて生活している。大人達はもくもくとごみの前に座って作業中。

 

その周りには歩き回るガリガリの犬。特にこっちに向かってきたり吠えたりはしないが狂犬病のこともあるので最初は怖かった。ゴンザレスさんのブログを読むと夜になると犬が豹変するらしい。

 

やけにお行儀のいい犬もいた。可愛い。ウチで飼ってた犬に似てる。

 

そんな光景を見ながら進んでいくと子供がたくさん集まる場所にでた。

ここの女の子達は13.4歳くらいで結婚して子供を産むのも珍しくないんだそう。父がいない子供も結構いるみたいで大抵は教育をうけられず、子供を産んで自分と同じサイクルになるんだそう。

ちなみにフィリピンで中絶は法律的に禁止されているらしいが、教会の中には中絶させる薬を配ってるようなところもあるらしい。

子供たちに近づいて行くとみんながよってたかって絡んでくる。抱きついてくる子、写真を撮れと言ってくる子、股の間を通ってくる子。みんなほんとに元気。

 

そんな子供達と戯れた後、どぶ沿いを歩いているとエクスキューズミーと大きな荷物をもって横をすり抜けていく少年。みんな働いてるんだな。

 

不思議なもんでずっと歩いてるとこんな光景にも慣れてくる。そんな時にとある熟女に絡まれた。熟女といっても30代のようだがかなりのハイテンションで「ね〜どこからきたの〜?マジで〜?」みたいな感じで攻めてくる。どうやら誕生日会をやっているらしく「来なよ!全然怪しくないから、ほんとよ!一杯だけ!ね!」を連呼し腕を組んでそこに来いと半ば強引に誘ってくる。

一緒に行ったカメラマンさんはよくここらで飲んでいるので慣れたもの。タガログ語で応戦していたが、僕は睡眠薬を入れられて金をとられるとか、女にフラフラついていって怖い人がでてくるというパターンも聞いていたので内心怖かった。結局カメラマンさんの判断で時間がないとお断りしたのだが、よくあるパターンとしては一緒に飲んでいるとお酒をおごってという事になることが多いらしい。

ちなみに自分の1週間後にカメラマンさんと一緒に行った人はハッピーランドに行く前日に別の場所で声をかけられて飲みにいき、お菓子の一気食いが流行ってると言われ睡眠薬を飲まされ意識もうろうとしている間に財布に入ってる4万円とWiFiルーター、さらに後日調べたところ口座の暗証番号を聞き出されており、150万が盗られていたというちょっと笑えない事件があった。ちなみに暗証番号を解除した場合は保障の対象にならないそう。

そんな感じでその後もブラブラしましたが、中には売店のようなものがあったりインターネットをするような場所もありました。普通にスマホとかも持ってる子もいる。

 

バスケをする少年たち。

 

ノリのいいおっちゃん。

 

全体的な街並みはこのような。

といった感じです。ビデオの方でもアップしますので是非ご覧ください。

 

思った事とか

普通人間はお金がないと襲ったりすると思います。
それがなんでこんなにみんな明るくて優しいのか。飢えるほどではないからなのか。不思議でたまらなかったです。お金をくれなんて一度も言われませんでしたし、もちろんなにか盗られたり危険なことも一切なく、ただただフレンドリー。

子供達の笑顔はとてもピュアで邪念がこもった僕の笑顔とはまったく違うものでした。
そんな子供達の写真をいくつか。途中でわかりましたが子供達とのコミュニケーションはハイタッチフェイントがものすごく効果的。イエーイとハイタッチを求めて避けるとものすごく喜びます。

そんな感じで色んな人がいました。片腕の人もいたし、栄養が足りなくておなかだけがぽこんと膨らんでる子とか。外で遊んでる元気な子達もいれば栄養失調で外にでられないような子もいるんだろうなと思います。

僕が撮った写真はあくまで表面的なものだけどはじめてなにか伝えたい、伝わればと思いながら撮った気がします。そのおかげで人を撮るという楽しみも覚えれました。日本ではこんな風に撮れないだろうけど。

自分の価値観を押し付けてこの人達はスラムに住んでるから不幸なんだとは思いませんが、それでもやっぱりどう考えてもZOZOの前澤氏のように100億円で豪邸を建てるような人とここに住む人の差は神様なんとかしてやれよと思いました。

貧困問題を本気で考えだしたら、自分の好きなことしてないでマザーテレサのように行動しないといけない。でもそれは無理。矛盾してるのは嫌だからだったらなにもしない。ではなくて自分のできる範囲で行動することが大事なのかなと思います。余力分を分け与える力ですね。そしてまずは知ってもらうこと、このブログも誰かのなにかのきっかけになったら嬉しいなあ。

「大切なことは、遠くにある人や大きなことではなく、目の前にある人に対して愛をもって接すること」「日本人は他国のことよりも日本の中で貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」とマザーテレサは言ってます。

海外へ行くと価値観が変わるとかいう人を「何言ってやがんだ」と敬遠する人もいるかもしれないけれど、今回は控えめにいっても色々と感じるものがありました。いい意味で印象も変わりました。そして非常に楽しかった。また行きたい。

もしも行く人は短パンにTシャツみたいなあまりお金をもってないような格好をして行ってください。中の住人の人と仲良くなっても夜になる前には帰ってくださいとカメラマンさんからのアドバイスです。

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