医療保険に入る必要がない理由をFPがこっそり教えます

/ 3月 22, 2019/ 暮らしのデザイン, 河北さん, 節約

河北さん
こんにちは!Doing ARTライター兼花粉症の河北です

医療保険って何に入ったらいいんだろう?そもそも入った方がいいのかな?
今日はこんな疑問にお答えしようと思います。

は?なんでお前が答えんねんという疑問もあるかもしれませんが、私はこう見えてもファイナンシャルプランナーの資格を保持しており、保険の代理店でも10年ほど働いておりましたので保険の事は普通の人よりはほんのちょっぴりわかると思います。

ちなみに今はまったく保険にタッチしてませんのでこのページの最後におすすめ保険はこちらとかは載せないので安心して読み進めてください。もちろんこれを読んで保険に入ってもいいと思いますしが、自分の家族に書くつもりで書きます。

ということで医療保険って何に入ったらいいんだろう?そもそも入った方がいいのかな?の答えですが、医療保険に入る必要はないと思います。その分を貯金してください。

理由は以下です。

公的医療保険と福利厚生だけで問題なし

日本の公的医療保険の制度はしっかりしています。

そもそも民間医療保険に入る理由は公的医療保険で足りない部分を補うためです。
ということはまずは公的医療保険がどんな保障があって入院した時にどれくらいお金がかかるのかを理解すればどれくらい医療保険に入ればいいのかがわかりますよね。

公的医療保険とはみなさん毎月お金を払ってる病院にいくと3割負担にしてくれるアレですね。

 

高額療養費制度

まず、公的医療保険にはこの高度療養費制度というのがあります。医療保険が必要ないと言われる最大の理由がこれです。もうこれだけで入る必要ないなと思うかもしれません。
簡単にいうと入院したりしてお金がたくさんかかったら国からお金が返ってくるというものです。

だいたいどれくらいお金が返ってくるのかというと年齢や所得によっても変わってきますが例えば70歳以下、年収約370~約770万円の人で医療費100万円かかったとしても自己負担は87000くらいであとは国からお金が返って来ます。下の例は70歳以上のものですが計算式は同じです。※限度額適用認定証をもらえば最初から窓口で限度額を支払うだけでOKになります

気になる人は厚生労働省のHPの方で確認してみてください。

ということはもし入院しても自己負担分1ヶ月あたりの限度額約90000円を払えればOKということになります。この部分が心配であれば民間医療保険で補う必要があります。別にそれくらいなら貯金で払えるということであれば掛ける必要はありません。

ただし、高額療養費の支給は「食費」「差額ベッド代」「先進医療にかかる費用」等は対象とはされていません。

なので実際に保険会社や保険相談所に相談した場合、おそらく1日あたりの平均入院費用15000円~20000円くらいかかります〜とデータを持ち出してくると思います。

そこで高額療養費制度対象外のものをひとつひとつ見ていこうと思います。

 

差額ベット代は払わなくていいケースあり

差額ベット代とは個室に入った時のお金ですね。大部屋に入った時には発生しませんが個室に入ると費用が発生します。ただし、以下の場合は差額ベット代は払う必要はありません。

  • 病院の都合で個室しかないと言われた
  • 治療上の都合で個室を使った
  • 同意書にサインしてない

差額ベッド代はあくまで患者側がお願いした場合に請求されるものなので同意なしで強制されるものではありません。もちろんお世話になってる病院との関係が悪くなってはいけないので言い方は難しいところですが、それ以前にこういった事を知らずに仕方なく払ってる人も多いと思います。

病院としても個室料金をとりたいことから大部屋がないと装って個室に入れられるケースもありますので確認してみてくださいね。

 

先進医療保障は必要か?

先進医療とは全額自己負担になる治療で高額療養費制度の対象にもなりません。そう聞くとお金が非常にかかりそうですが、実際に先進医療を受けてる人が少ないのが現状です。患者が希望し、医師がその必要性と合理性を認めた場合にしかうけれないというのが原因のひとつです。

なにより先進医療保障は100円ほどで2000万保障みたいな特約を付けれるんですが、もしものすごく使われているなら100円で入れるわけありません。保険会社潰れます。ただ先進医療のみの保険はないので先進医療保障がほしければ普通の医療保険に加入しなければいけないのです。そこがミソなんですがそのために入るのはおすすめしません。

また保険屋さんは300万ほどかかる金額の高い重粒子線治療や陽子線治療を例にだして不安を煽られると思いますが、ほとんどの人は健康保険対象の治療で治しています。

平成31年2月1日現在、先進医療が93種類あるんですが全部高額というわけではないですし扱っている病院も限られています。

以下はよく使われてる先進医療ランキングですが断トツで使われてるのは白内障で実施される多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術です。

  1. 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 / 平均約55万
  2. 前眼部三次元画像解析  / 平均約3000円
  3. 陽子線治療  / 平均約277万
  4. 重粒子線治療 / 平均約315万

先進医療はいい治療という意味ではなく治験が済み、医療現場で新しく使われるようになった治療ですので今先進医療と認定されている治療もどんどん保険の適用内に変わっていきますし新たな治療が先進医療として厚生労働省で認可されていきます。

病気によっても変わってきますので興味のある方は厚生労働省の平成29年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告をご覧ください。心配なのであれば医療保険に入るしかありませんがそれであればガン保険とかに付けた方がいいと思います。

さらにガンガンいきます。

 

入院日数は減っているという現実

続いて実際どれくらい入院するのか?という点ですが医療技術の発達によって入院平均日数は減っています。厚生労働省の出したデータですと平成30年1月で17.2日です。若い人はもっと短いです。

でも長期で入院することもあるでしょ?とお思いの方もいるかもしれません。
確かにもしかしたら長期で入院することはあるかもしれません。
ただ、医療保険には1入院で保障される日数制限があるのです。保険の種類にもよりますが、だいたい60日です。ということはもし、万が一半年入院したとしてもお金がもらえるのは60日分だけということです。

さらに高齢者だと3ヶ月たつと基本的には病院を追い出されるという現実があります。これは病院にもよると思いますが、理由は病院が赤字になるからです。

 

傷病手当金

さらにさらに会社員や公務員であれば傷病手当金というのがあります。

傷病手当金(しょうびょうてあてきん)とは、健康保険法等を根拠に、公的医療保険(健康保険、国民健康保険、船員保険、各種共済組合等)の被保険者が疾病または負傷により業務に就くことが出来ない場合に、療養中の生活保障として保険者(全国健康保険協会、健康保険組合等)から行われる給付(金銭給付)である。

wikipediaより

 

病気になると働けなくなるから収入なくなってしまいますからね〜と言われるかもしれませんが、「傷病手当金」を使うと例えば仕事を休んだ場合、4日目からとして休む前の給料 ÷ 30日 × 2/3の額を受け取れるという制度で最長1年6ヵ月まで収入を確保できます。

もっとたくさんの給付が受けられる場合もありますし、会社によっては「福利厚生制度」で見舞金の支給もありますので病気になって仕事ができなくなったら心配という方は全国健康保険協会のHPと会社にご確認ください。

ただフリーランスや自営業の方がフリーランスや自営業が入る「国民健康保険」には、傷病手当金の制度がないので注意が必要です。

 

病気があっても入れる保険も子供の保険もいらない

病気があっても入れる緩和型の保険は単純に掛け金が高いです。病気があろうが公的医療制度は適用されるので必要ありません。子供の保険は住む場所にもよりますが医療助成金で中学生まではほとんどただになるから必要ありません。

 

医療保険は掛け捨て

という感じで色々書きましたが、実際医療保険にどれくらい払うんでしょうか?どれくらい払ってますか?入ろうと思ってる人は是非ご自身でいくらかかるか計算してみてください。

例えば月3000円の終身医療保険で20歳から80歳まで掛け金変わらず60年間かけた場合の金額で216万円です。
医療保険は掛け捨てなのでこの216万円は病気しなかったら戻ってきません。もちろん病気するかもしれませんが日本には上記のようなしっかりとした制度があります。それだったら貯金しておいてそれを治療費にあてたり元気で入るためにお金を使った方がいいというのが働いて思った僕の結論です。

ちなみにお金が戻ってくる保険は戻ってくる分保険料が高くなってるだけなので騙されないでくださいね。

 

実際に働いてわかった事

還元率が高い保険を売らされる

保険会社と代理店では立場が違いますが代理店の場合は色んな保険商品を売ることができますので色んな商品の中から一番いいものをご提案しますみたいな感じですが、保険商品は売った商品で代理店がもらえる金額が違うので実際はなるべくその還元が多いものを売らされます。死亡保険より医療保険の方が返りが大きいのでなるべく医療保険を勧めるのは事実です。

もちろんほんとにお客さんに合うものを提案する代理店もあると思いますが、保険のランキングとかも含めあまり鵜呑みにせず掛け金や内容など自分で調べた方がいいと思います。

僕の実家にも更新があるとの事で保険屋がやってきたことがありましたが、あきらかに辞めたらもったいない保険を辞めて新しいこっちにみたいなことを平気で言ってました。僕はそういのがあったら全部話してと親に言っていたので回避できましたが、わからないと言われた通り変えてしまうだろうなと思います。信頼してる人なら特に。

親は「ご子息様や娘様に迷惑かけたくないですよね」と言われ高い保険に入りますが、相談しないで入ることも多いです。保険ではなくてもまずは自分に相談してと言っておくのは非常に大事だと思います。言われたら調べればokです。高齢者が入る保険なんか条件よくないですから。

 

保険会社は儲かってる

保険は支払ったお金が病気の人に支払われ相互扶助の関係で成り立ってるといわれますが実際儲かってるのは民間の保険会社です。だからあんなにでかいビルをたててバンバンCMを流せるのです。そして保険会社はもらったお金を運用してさらにお金を増やしています。

ということでまだまだ死亡保険とかガン保険とか書きたい事は山ほどあるんですが、長くなってしまうのでそれはまた別の記事で書こうかなと思います。

 

あとひとつ、ここまで読んで見直ししたくなった人へ基礎知識

保険は主契約と特約があります
  • 死亡保険が主契約で特約に医療保険
  • 医療保険が主契約で特約に死亡保険

主契約は解約すると特約部分まで消滅してしまいますが、特約はとりはずすことができます。
特約を外せば掛け金はもちろん下がります。主契約を解約する場合は一度解約するともとにはもどせませんのでお気をつけください。

 

医療保険は更新型と終身型があります

更新型は満期があって10年後とか20年後とかに継続する際掛け金が上がります。若いうちはそんなに上がりませんが、病気の確率が高くなる年齢の更新は一気に金額が上がります。

終身型は掛け金がずっと変わりません。なので「若いうちに掛けとくと掛け金一生涯かわらないのでいいですよ」と言われるかもしれませんが、計算すると何歳からかけても平均寿命まで掛けた総額はほとんど変わりません。保障されてる期間は長くなりますけど。

 

まとめ

そんなことで保険は人生で2番目に高い買い物といわれておりますが、その割にあまりよくわからずみんなが入ってるからとなんとなく入ってる人が多いのも事実です。世界でもダントツです。

とはいえ僕は誰がどれほど病気するかはわかりません。なのでこういった制度をわかった上で安心のためにとわかった上で余剰金でかけるのは全然いいと思います。

ただ余裕もないのにこういった制度を知らないことで病気を過剰に心配して無理してかけたり、入ってないと無責任みたいな雰囲気からなんとなく流れにまかせて入るのはあまりよくないと思います。

結婚したから、親に入れと言われたなど理由は様々だと思いますが入る前にしっかりと国の制度を確認することをおすすめします。

あとここまで書いといてこんな事いうのはあれですが、医療保険は一生入らなくていいのかと言われたらその答えはNOです。
それは今後高齢化社会になっていきますので医療制度も変わってくるかもしれないという理由からです。あくまで今の医療保険制度だと掛ける必要ないというお話なのであしからず。

まあでも医療保険に掛ける分貯金しといてそうなったらそれはその時に考えましょう。笑

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