こんなところに美術館?標高2000mにある「美ヶ原高原美術館」がおもしろい

/ 5月 25, 2018/ デザイナーへの道のり, 写真家への道のり, 国内, 旅のデザイン, 河北さん

河北さん
こんにちは!Doing ARTライター兼花粉症の河北です

美ヶ原の山の中に標高2000mの天空美術館を発見しました。
おそらく日本で1番高い美術館なのでもっとアピールすればいいと思い勝手にタイトルに盛り込みましたが間違っていたらすいません。日本一標高の高い道の駅ではあるそうです。

景色のいい駐車場に到着するとそこから作品が見えますが基本的に雨風問答無用の美術館です。パンフレットにはオープンエアーミュージアムと書いてありました。

結構バイカーの人が集まる場所みたいで駐車場にはたくさんバイクが並んでます。

美ヶ原高原美術館

 

中はお土産屋がメインですがここでチケットを買います。入場料は大人で千円です。

 

先にてっぺんからとった全体像です。美術館といっても山の斜面にドカンドカンとアートと言われるものが350点以上無造作に置いてあります。どことなくスイスっぽい雰囲気です。

 

コース

コースは30分コース、40分コースなど色々ありますがせっかくなので全部観てきました。2時間くらい歩き回ってたので相当疲れました。

全ての作品に題名が書いてありましたが基本的にはよくわかりませんでしたので後で調べると結構すごい人の作品だったりします。それを知ってから見るとまた大分印象が変わるのがアートの面白いところですね。結構写真撮りましたが抜粋して載せていきます。是非ご覧ください。

 

セザール・バルダッチーニ 「Thumb」

まず最初にインパクトを残してくれたのはビッグな指です。タイトルは「Thumb」。調べてみるとセザール・バルダッチーニというフランスを代表する彫刻家の人の作品でフランスの街ラ・デファンスという街にも飾ってあったりポンピドゥーセンターでも展示会が開催されていたりするそうで、特にこの親指は彼の代表作だったようです。

彼の作品は他にも圧縮彫刻という車などをプレス機で圧縮して四角くするものがあるんですが以前にポンピドゥーセンターでかっこいいなあと思って写真を撮ったものも実は彼の作品だったようです。意外なところで繋がりました。1998年に亡くなられています。

 

関正司 「ウインドダンサー」

続いてお近くにあった少女です。怖すぎます。
こちらの作品は「ウインドダンサー」という関正司氏の作品です。関氏の作品はステンレスを使った作品が多いようです。北海道のとうや湖ぐるっと彫刻公園にあるスカートを持ってふぁさっとやってる作品がかなりかっこいいです。

 

突進前の牛もいました。今にも突進してきそうでしたので逃げました。

 

その近くに逃げるのがバカバカしくなるくらいのびのびとした角度の作品がありました。

 

結構のびのびした作品は多いように思えます。

 

 

 

ティブルシオ・オルティス 「夜の戦士 ジャガー」

多分最初の方はインパクトが強いものを並べてますね。これはメキシコ出身ティブルシオ・オルティス氏の作品「夜の戦士 ジャガー」です。メキシコっぽいですね。写真を見ると結構黒ずんでるものが多いので最近塗り直したのかもしれません。外だからしょうがないですね。

 

夜の戦士が見守る位置に子供が遊ぶ場所もあります。

 

大城智「雲の墓標」

やはり普通の美術館と違って背景がいいです。天空ですから。天気がいいと解放感があって気持ちがいいです。この大城智氏の「雲の墓標」 という作品はこの美術館にかなりマッチしていると思います。

 

鷲尾俊一 「メタモルフォーゼ」

これは不気味でかっこよかったです。

 

ベルンハルト・ルジンブール「スズメヲウツノニタイホーヲモチダス」

大阪万博にも出品されたこちらの作品はベルンハルト・ルジンブール氏の「スズメヲウツノニタイホーヲモチダス」です。スイスを代表する彫刻家で金属機械の作品が多いみたいです。最初見たときは恐竜かと思いました。

 

安藤宗明 「家を創る人々」 

安藤氏は1936年名古屋市生まれで数々の受賞をされていますが2008年に亡くなられています。

 

高橋勝 「旅行者(スウェーデンの四季)」

高橋勝氏の「旅行者(スウェーデンの四季)」という作品です。これはわかりやすかったです。

 

アレクサンダー・リーバーマン 「イリアッド・ジャパン」

美ヶ原美術館のパンフレットの表紙になっているアレクサンダー・リーバーマン氏の「イリアッド・ジャパン」という作品です。東京大手町のサンケイビル前でも同じ作品をみることができます。

アレクサンダー氏はロシア系アメリカ人のアートディレクターでキエフに生まれ、フランスを経由して、アメリカに移り第二次世界大戦前から戦後(1940年代から1950年代)にかけて、『ヴュ』誌や『 ヴォーグ』誌のアートディレクターとして活躍したそうです。

近くにあったこちらもアレクサンダー氏の作品「イブ」です。

タンクのへこみは、ダイナマイトの爆発により偶然作られた女性を表しているそうでニューヨークのストームキング・アートセンターに展示されている「アダム」と対をなす作品だそうです。

 

杉浦康益 「陶による岩の群れ」

今までは彫刻家が多かったですが杉浦氏は現代陶芸を代表する美術作家です。東京藝術大学在学中、恩師の「やきものは石である」という言葉に触発され、「陶の石」を造り始め、1979年に「陶による石の群れ」を発表しました。

こちらは神奈川県真鶴産の小松石の型をとって制作された25個の同じ形の焼き物の岩の群れだそうです。

 

空 充秋 「順風」

これもいいなと思いました。空 充秋氏の作品はこうした石をジグソーパズルのように積んだ作品が多いです。

 

フリオ・エドゥアルド・ゴヤ 「シンフォニア」

写真だと後ろに木があって見づらいですが楽器を演奏する交響楽団を細い糸のようなもので描かれています。作者の制作時には欠かせない音楽を題材に独自の手法でオーケストラを再現した音楽へのオマージュだそうです。ちょっと見づらいので背景が白いところへ移して欲しいです。

 

新宮晋「星のコンパス」

新宮氏の作品は風や水で動く彫刻が得意とのことでかなりの作品があります。やはり動きがあるので他の作品よりも印象に残ると思います。

 

中垣 克久 「山上のソロ」

遠くから見ていた時からかっこいいなあ絶対写真に撮ろうと思ってました。

作者の中垣氏は、岐阜の高山市出身の彫刻家で、第一回のロダン大賞展にて、この「山上のソロ」でロダン大賞を受賞されていおり、作家の司馬遼太郎氏と酒造記念碑を制作されたり、日本、世界といろんなところで個展をされ活躍されておられる方です。

東京都美術館、安倍政権を批判した中垣克久氏の作品の撤去というような記事も発見しました。表現の自由とはいっても政治色が強くなると撤去されるのが難しいところですね。

 

ハン・ジンソプ 「待つ」

端っこの隠れた場所にこんな独創的な作品もありました。見えづらいですが石にものすごく笑顔が描かれています。笑顔で待てますか?

 

小さな橋も可愛らしいです。

 

上まで上がるとヴィーナスの城というのがあります。これ自体が作品なのかはわかりませんが

 

中に入るとミロのヴィーナスなどの彫刻が出迎えてくれます。もちろん本物ではありません。このヴィーナスの城は屋上が展望台のようになっているので登りましょう。

 

四捨五入で2000mと書いてるところもありましたが実は1981mらしいです。

 

上から眺めると作品が飾ってある向こう側にモンゴルのような景色が目に入ってきたのでそっちも行きたくなりました。

 

山も色々見えるんですがこの時期は晴れていても靄がかかっていて綺麗に見えないですね。冬の方が綺麗に見えると思います。が、ビーナスラインは冬期に通行止めとなるため、美術館も毎年開館期間は4月下旬から11月中旬だそうです。

降りてモンゴルの方へ向かいます。

 

モンゴルに到着しました。

 

誰もおらず貸し切り状態でベンチがあったのでとてもオニギリを食べたくなりました。

 

もっと向こうまで行きたかったですがちょっと足が悲鳴をあげていたのでやめて戻って来ました。

帰って来て最後に一番の大きさを誇っていたこの巨大なボールを見に行きました。

 

井上 武吉 「マイスカイホール」

my sky holeというのは、ぼくの入る穴のことだ…(中略)…無限大にして無限小の世界である。この穴 は地上にあったこともあるし,空に浮かんだこともあるが、穴に入るためには道がいる。道は宇宙規模の 大迷路にも通じ、時間の層をつかまえる罠でもある。しかしまた、ぼくのmy sky holeは、一人の人間が 生きるための経験空間なのだ。

井上武吉が東京都美術館での個展に寄せた文章より抜粋

my sky holeとは視覚空間である地上と、触覚空間である地下との境をあいまいにし、取りだしてお互いに作用させる試みだそうです。

高さ18メートルもの4本の柱から吊り下げられた球体を見上げると、今まで見ることのできなかった不思議な景色が広がります。大宇宙を眼前の小宇宙に凝縮して封じ込め、あたかも天をのぞいているかのような空間を創造しています。とHPに書いてあったので見上げて見ました。

確かに宇宙を感じます。

隣にあるガリバーの靴とサイズ感がよくあってます。

 

全部回ったのでかなり疲れましたが最後にソフトクリームを食べたら回復しました。
ソフトクリームは350円ですがしっかり入っていてシナノスイートMIXがりんごとミルクの合わせ技ですごい美味しいです。外の売店で買えますので是非食べて見てください。

 

時間は9:00~17:00(入場は16:30まで)ですがトイレと駐車場は24時間使用することができるので夜に星を見に来たら間違いなく綺麗に見えると思います。次は星を見にきたいです。

天空の美術館いってみてください。

では、また。

 

場所:美ヶ原高原美術館

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