失敗するバンドマンのアルバイト考察
そんな悩みをもって上京してくる人も多いと思います。
大学に行ったり、専門に行ったり、色々なパターンがあるかとは思いますが、僕も高校をでてから音楽をやりたくて東京にでてきて一人暮らしを始めたクチなので色々なアルバイトや派遣をしながら音楽活動をしていました。
そんな私も、今思えばあーしとけばよかったなーと思うことはやはり多々あるわけです。
なので今回はそんな同じ境遇の人、いわば東京に来た頃の自分に書くようなつもりで書いていきたいと思います。
失敗するバンドマンのアルバイト考察
東京に来ると、自分以外にも音楽をやるために東京に来たって人にたくさん会うわけです。
そんな中で、よく感じていたのはバイトするために上京してきたみたいな人です。
バンド活動ってのはレコーディング代、ライブ代、スタジオ代、機材代、ツアー代など想像以上に色々とお金と時間がかかります。の割に全然報われないですよねw
確かに、お金がなくて働かないといけないのはわかりますが、
そのためにお金に追われてバイトばかりやって自分の音楽活動の時間がなくなったら本末転倒。
お金がない→ハードに働く→疲れて寝てしまう→時間がない
みたいな負のループに入ります。
自分の時間をいかにうまく作るかで音楽活動も変わってくるのは当然で、働きすぎて疲れて寝ちゃったり、音楽をやってる時間がなかったりだとあまり意味はありません。
これの問題の解決策は単純で時給が高い仕事を選ぶってことです。
時給が高い→あまり働かなくていい→疲れない→時間がある
これは基本ですが、とはいえ、髪型やピアスで仕事に選択肢があまりないからなーと思ってる人も多いと思います。
■時給が高い仕事を選ぶ
バンドマンの働き方も2タイプの考え方があると思います。
- 絶対音楽で売れるからそれ以外の仕事は時給が高くて(できれば楽なら)なんでもいいというタイプ
- 音楽がダメだった時に備えて将来に繋がる仕事をしておきたいというタイプ
1. 絶対音楽で売れるからそれ以外の仕事は時給が高ければなんでもいいというタイプ
このタイプにおすすめなのはコールセンターなどです。
僕もやってましたが、時給も高いですし髪型服装などは基本的に自由、肉体的な疲労もないです。
ミュージシャンや役者、声優、お笑いなど面白い人などとの出会いが期待できます。そしてちょいちょい有名になる人がいます。僕が働いてたところでは2.3人は誰でも知ってるような有名人になってました。
ちなみに発信の方が難しそうですが、受信の方が鬱になる人が多いそうです。
やるなら発信の方が営業的なスキルもつくのでいいと思います。
時給が高いところで探すなら総じておすすめなのは派遣です。マイナビスタッフ、リクナビ派遣などコールセンター以外にも色んな案件があり時給が1500円以上とアルバイトより高いところが多いです。
そして日にちや曜日も選べたりします。ただ同じ会社で働くのでも派遣会社によって時給や対応が違う場合があるので色々と登録して比べた方がいいです。
僕は思いっきり1のタイプでその頃はバンドが全てでした。
すべてにおいてバンドが優先だと。恋人も、家族も、仕事も、友達も、お金も、全部二番目以下。
練習のスケジュールはメンバー同士で絶対合わせるべきだし、曲覚えてこないとか、アレンジ考えてこないとかありえないとずっとイライラしていました。
なのでバイトなんかはお金を稼ぐツールとしか考えてなくてなんでもよかったです。売れればいいと思ってましたから。
でも25歳くらいになると周りが結婚しだしたり、今なら間に合う、就職しなきゃと辞めて行く人がでてきます。
そこら辺の事を書いた記事
なので1のタイプでリミットを掲げている人はそれまでに音楽活動に没頭して売れてしまえばいいと思います。そんな生き方ロックです。
がむしゃらやれるのは若者の特権だし、その後就職しても全然大丈夫です。
実際に辞めていった仲間たちはしっかり就職して働いています。仕事ないぞとかいい仕事つけないぞとか言ってるのは嘘です。頑張ればだいたいなんにでもなれます。周りの声にビビることはございません。
ただし時給がいいところは探したほうがいいです。探せばいくらでもありますし、時給が高くないと自分の時間は作れません。カツラ被ってキャバクラなんかで働いてる人もいましたが、時給桁違いですから。
2. 一応保険もかけておきたいというタイプ
2のタイプは保険をかけるといっても、もちろん音楽を適当にやるというわけではないです。
でもどっちみち働かなきゃいけないなら将来につながることをやっておくという意味での保険ということです。
僕はなにも考えずに散々自分の時間を安売りしてきました。今過去に戻れるなら売れるにしても売れないにしてもスキルがつくことをやっておくべきだったなーと売れなかった今考えると思います。あくまで結果論ですが。
働くってことは自分の大切な時間を会社に売るってことです。自分の時間ってお金よりも価値があります。僕もあなたの時間も1時間1000円そこらの価値では決してないです。
なので将来につながることに時間を投資する。
それがスキルや知識、出会いなどですね。その日もらう1万より将来10万、100万もらえる可能性のある働き方をする。
最近は安定した収入を得るための仕事と、音楽活動を両立して活躍している人が増えてきたと思います。
趣味としての音楽ということではなく、あくまでも音楽でも稼ぐ本業としてです。
例えば先日ヤバイTシャツ屋さんというバンドの寿司くんという人の話を聞いてきましたが、彼は映像作家としても働けるスキルを持っています。音楽でも成功して映像作家としても成功してる。
ここまでくるとスターをとった無敵状態ですね。
これはなかなか難しいと思いますが、中にはこういったスーパーマンタイプもいます。
お笑いの人も焼肉屋をやってたりしますが、これからは収入源をいくつか持ってリスクを分散するというパラレルワークという働き方もあり政府もそういった副業を容認する企業も増えてきました。
これからもっともっとそうなっていくんじゃないかなと思います。
バンドも仕事も人生の一部です。
好きなのであれば人生のゴールを定めて自分に合ったやりかたを見つけて続けるというのもひとつの手です。
そんなことを踏まえておすすめの仕事は自分に興味があって将来独立できるスキルを学べて、自分の音楽活動にも役に立つ仕事です。音楽にしっかり時間をとれるものを探しましょう。
音楽系は時給が安いかもしれませんが挙げるとすれば
- レコーディングエンジニア
音楽活動に役に立つ仕事とかであれば
- デザイナー
- 映像編集
- カメラマン
などです。
クリエイター職はファッション的にも自由な事が多く、派遣なんかだと時給も1500〜2300円とかなり高いです。
経験がないと厳しいと思うかもしれませんが、ウェブデザイナーなんかは結構募集してたりします。
派遣でもマスメディアンのようにクリエイターに特化した案件を扱っているような会社もあるので是非チェックしてみてください。
僕が派遣で紹介されたのだとwebデザイン未経験でも1ヶ月研修を受ければそのあと必ず仕事がもらえるというようなものでした。
派遣会社の方も紹介して仕事につけばパーセンテージでお金がもらえるので研修をしてどんどん企業に送り込もうという作戦なのだと思います。
学校にいったりしなければデザイナーとかになれないわけではないですので、最初はアルバイトでもガンガン応募してみましょう。一度経験してしスキルを身につければ次からは未経験ではなくなりますので仕事選びも楽になります。
基礎を身につけるために学校に行くのは時間短縮のためにもとてもいいと思いますが、今やネット上にやり方なんかはバンバン載っております。
とにかく応募してアルバイトでもなんでも会社に入って実務をこなしてスキルをつけてしまった方がいいと思います。
フリーランスとして働く
2の働き方のメリットがもうひとつの選択肢としてでてくるのがフリーランスです。
会社に雇われるわけではなく自分で仕事をもらって稼ぐというもので、エンジニアとかデザイナーに多いですね。作曲家の方も結構いると思います。
これのメリットは
- 自分の好きな時間に働ける
- 働いた分だけ稼げる
という感じで音楽活動をやる上では非常に相性はいいと思います。
ただものすごく稼げる人もいれば全然稼げない人もいるのが現状です。
なんにしてもスキルをつけておくと、こういう人生の選択肢が増えますし、将来さらに稼げる可能性が増えます。
100歳まで生きるのが当たり前になり、少子高齢化で年金もどうなるかわかりません。
自分で稼ぐ能力をつけておいた方が安心です。
将来的にフリーランスも考えている人はポートフォリオが大事になってくるので実績になるものを作っておいた方がいいです。
僕も登録してますが、会社で作った物は自分のポートフォリオに入れるのは難しいのでランサーズ、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスやココナラみたいにスキルを売り買いできるサービスで自分の作品をガンガン作っていきましょう。
お金も稼げますし実績にもなるので一石二鳥でモチベーションも維持しやすいですよ。もちろん音楽関係の仕事もあります。初心者におすすめなのはここならの方です。
そこらへんはデザイナー向けの記事になりますがHamajiさんのを参考にしてください。
ただデザイナーや映像編集系は就職してしまうと会社によりますが残業がとてつもないという可能性もあるので会社選びに注意が必要です。
別に一度就職したからってずっと働く必要もないと思います。
条件が違ったり、嫌だったらやめましょう。辞めさせてくれないなら逃げましょう。自殺するよりいいと思います。
もちろん入った会社で上を目指すのも良いと思いますが、ずっとその会社で働く気がなくても長く働いていると居心地がよくなって留まってしまうことがあります。僕もそうでした。
ただ、スキルは学び切ったと思ったら次の職場を検討したほうがいいかもしれません。
なにをやってもなにかしらの技術や学びはあったりしますが、仕事を探すのがめんどくさくても単純作業で楽だけど時給が安いというのは一番避けた方がいいと思います。
最後に
理想を言えばライブやストリートライブなどで稼いでしまってバイトをしないですぐに人気がでて売れてしまうというのがもちろん一番いいと思います。
が、やはりそんな簡単にうまくいかないのが音楽活動。
音楽で成功するのはごくわずかで、売れたとしても継続して売れるのはさらにわずか。
そして売れても自分がやりたい音楽をやれてないという人もいるのが現状。
でも今は昔と違って働き方も色々とあって、売れてなくても音楽+αで食べてる人もいたり、パトロンやキャンプファイヤーなどのクラウドファンディングでネット上でお金を集めて活動することも可能になりました。
自分の体感だと25歳あたりから周りからのプレッシャーが強くなってきて、その時に結果がでてないと音楽をやってるんだと言いづらい環境になっきたりします。
音楽なんかやってるとやばいよみたいな雰囲気で、どんどん辞めていく人もでてきます。
でも音楽が好きでやっていたのに売れないから辞めるっておかしな話じゃないですか?
将来への不安と周りからのプレッシャーを勝手に感じて辞めてしまうのは非常にもったいないです。
要するに音楽を辞めたときに稼ぐスキルがなにもないからやばいってだけでスキルさえつけとけば問題ないですよね。
ミュージシャンは夢のある仕事で、世界で一番売れてるバンドU2は年間130億稼いでます。
下積み期間は長いかもしれませんが、続けないと可能性は0になります。
下積み期間もなるべく有意義にしつつ売れてがっぽり稼いじゃいましょう。
ということで、最後に最終奥義の伝授です。
ひもをやって売れるまで働かない。これ最強です。
売れたら500倍にして恩返ししてあげてくださいw
なにかの参考になれば幸いです。