イギリス ロンドンは無料の美術館天国! the Design Museumでアートを満喫しよう
行ってまいりましたよ7カ国!約4週間の旅!
さすがに多すぎたかなと思っていましたが、実際行ってみたらあっという間に過ぎてしまいました。
正直最初は、みんなが働いてる間に約一ヶ月も遊び歩くとか、、いやな感じに捉えられないかな、、とかうじうじ考えておりましたが。
この考え自体、たくさん働く→真面目 プライベート優先→不真面目 みたいな謎のしがらみに縛られていたんだなと思います。
たくさん働く人を私は尊敬しますが、たくさん遊んでいる人も尊敬します。それぞれの人生をより良いものにするために、変な縛りはいらないと思うので周りの目を気にせず自分が楽しめることを優先して堂々と生きちゃいましょう。
10歩に1度シャッターを切っていたので書きたいことだらけですが、今回は1カ国目で行ったイギリスから。初めて1人で行った海外がイギリスだったので、少し懐かしい感じがしました。当時は英語もちんぷんかんぷんだったので、まあ今も文法めちゃくちゃですが困らない程度には話せるようになったのでいろんなことがだいぶスムーズだった気がします。Hamajiは英検4級しか持っておりませんが、(3級は落ちました。)こんな人間でもちょっとずつ頑張ればなんとかなるので、諦めずにトライしてみてください。
こちら21時頃のBig Ben。工事中によりアンフォトジェニック。前回行った時は12月だったので15時には日が沈んでいたのですが、この季節(6月)は23時くらいまで明るかったです。
さてさて、そんなイギリスのおすすめ美術館をご紹介したいと思います。
有名どころはガイドブックなどにもよく掲載されているナショナルギャラリーやビクトリアアルバート博物館あたりでしょうか?今回はコアなとこに行きたいと思い、自前にイギリス在住の友人におすすめの美術館やギャラリーを聞いてリサーチしてから行きました。イギリスの美術館はほとんどが無料!物価は高いのですが、ナショナルギャラリーなどの一日中入り浸れる大型美術館も無料なのでHamajiのような貧乏アート旅がしたい人には最高の地と言えるでしょう。
the DESIGN MUSEUM
ロンドンにあるこちらの美術館。建築デザインはミニマリスム建築で知られる、ジョン・ポーソン氏。カルバンクラインのフラッグシップストアや、香港国際空港ラウンジや、チェコの僧院まで幅広く手がけております。日本にもゆかりがある建築家なので、どこか親近感がありました。1989年にオープンし、その後移転して2016年11月再オープンしたばかりの新しい美術館。常設展は無料で企画展だけ有料のものもあるようです。会場への案内サインもとってもわかりやすい。
常設展 DESIGNER MAKER USER
おすすめは常設展である「DESIGNER MAKER USER」。
営業日であればいつでもみられます。20世紀以降に生まれた世界中の画期的なデザインや製品など、1000点近く展示されてます。「DESIGNER MAKER USER」のタイトルは、デザイナー、メーカー、ユーザーの3者の関係性を通して、モダンデザインの歴史を紐解くという意図。確かに、展示も3つのセクションに分かれておりました。
入り口に飛び込んでくるのはこちらのグッドなデザインたち。Hamajiも大好きな、ロンドンの地下鉄のマーク。このマークはTHE LONDONって感じがするし、スタイリッシュで好きです。ほかにもIKEAのショップバッグだったり、Flying Pigeonの自転車だったり、立体物をラックに並べるというラフな展示の仕方も面白いですね。
最初のセクションはデザイナーエリア。タイポグラフィのプロセスがわかる展示がとても興味深かったです。
Hamajiの好きなイギリスのグラフィックデザイナーPeter Saville(ピーター・サヴィル)が手がけたJoy DivisionのCDジャケットも。
次のセクションはメーカーエリア。デザイン設計→それをどのように作っていくかをまとめたセクション。
最後はユーザーエリア。出来上がった「製品」をユーザがどう使っていくか。ここではアップルの歴代デザインが展示されていました。懐かしのスケルトンマック!高校の授業で初めて使ったi macがこれでした。
日本からはSONYの展示ブースも。世界に誇れるMade in Japan。
ところどころにポスターなども展示されていて、デザインや見せ方もとてもユニーク。
だいたい30分~1時間あれば回れるボリュームなので、ちょうど良い感じです。
その後ベンチで小休憩。
デザインミュージアムの無料wifiはとても強めだったので、ゆっくりするにもいいなと思いました。
LOEWE Craft Prize 2018
さて、その後同じくデザインミュージアム内で無料公開されていたロエベクラフトプライズの展示。本来の目的はこちらの展示でした。
ロエベクラフトプライズとは?
ロエベ財団は、現代のクラフツマンシップの卓越性、革新性、芸術的価値をを認識するアニュアル インターナショナル アワード「ロエベ クラフト プライズ」を2016年に設立しました。現在の文化的枠組みにおいて工芸を認識する場をつくるとともに、未来の工芸の新しい道を切り拓く卓越した才能、芸術的ビジョン、革新的な技術を有するクリエイターを支援することを目指しています。このイニシアチブを考案するにあたり、ロエベ・クリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンは、1846年にクラフトの協働工房として始まったロエベの創業形態にインスピレーションを受けています。「クラフトマンシップ」はロエベの本質的価値です。ファッションブランドとして、ロエベは最も純粋な意味でのクラフトマンシップを取り上げています。それにはロエベのモダニティが宿っており、常に重要なものであることをデザイナーは強調しています。
(公式HPより)
まあこう見ると難しいですね。ロエベはファッションブランドで有名なあのロエベです。簡単にいうと、ロエベの有名なクリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンが発案したコンテストで、現代の斬新なクラフト系の公募です。雑ですみません。
今回の旅のテーマの一つが、「面白い素材探し」だったので、いろんなクラフト作品がみれるこの展示はとても楽しみにしておりました。理由は個人的に作っているBENのアクセサリーの素材研究。今までは簡単なオーブン粘土で作っていたので、強度が課題でした。海外はいろんな素材を使用している作品が多いので、何かヒントになればいいなと思っていたのでぴったりの展示だったと思います。
中に入ると、、まずはこの洗練されたシンプルな展示にやられました。暖かな木材と白い展示台。美しい。さすがロエベ、、!
とりあえず気になった作品をいくつかご紹介します。こちらの作品はフランスのシモーヌ・フェルパン(Simone Pheulpin)さんの作品。素材は生成りのコットン!構造、どうなってるのでしょう。
こちらはデンマークのシュテッフェン・ダム(Steffen Dam)さんの作品。タイトルは「New Medicine」標本を美しく見せる仕様。素材はガラスと、古いものキャビネットを修復したもの、そして調光できる可能なバッグライト。美しくて一番好きでした。
こちらはアメリカのクリストファー・クルツ(Christopher Kurtz)さんの作品。素材は手彫りのバスウッド(ミルクペイント)。もはやどういう構造なのかさぱりでしたが、数ある作品の中でもひときわ目立つかっこよさでした。
お次は我らがJAPANより、ARKOさんの作品。素材は麦わらと糸。彼女はわらアーティストとして活動しているようで、天然素材や古くからの技法を用いて作品制作を行なっているそうです。
ほかにも日本からの作品もあったり、2019年の選考委員に日本でも有名なプロダクトデザイナーの深澤直人氏がいたり、日本とも繋がりの深い公募だと感じました。
普段は使わない素材なども使い方によって新しい使い方や想像もできないような作品が生まれたりするので、いろんな素材を試して良いものを見つけていけたらいいなと思いました。来年の展示も楽しみですね。
ほかにも、企画展やミュージアムショップなど、1日中いても飽きない展示が開催されているので、ロンドンで面白い美術館をお探しの方は是非行って見てください。
webサイト→https://designmuseum.org/
場所:the DESIGN MUSEUM
最寄駅 : High Street Kensinton
営業日 : 月曜 – 土曜 (日曜定休) 10:00 – 18:00
Hamaji美術館レート (完全独断)
場所 : ★★★
建築 : ★★★★★
wifi : ★★★★★
常設展 : ★★★★★
ミュージアムショップ : ★★★
過ごしやすさ : ★★★★★