CLAN QUEENとは?音も映像も自分たちで作る、東京発「アートロック」3人組

CLAN QUEENとは?音も映像も自分たちで作る、東京発「アートロック」3人組

音源を聴いて、MVを観て、ジャケットを見る。CLAN QUEENの場合、その全部を同じ3人が作っています。作詞作曲編曲はもちろん、映像監督も編集も、グラフィックまで。外注ゼロで世界観を組み上げるバンドです。

自称は「アートロック」。曲だけでなく活動そのものをコンセプチュアルに設計する、という宣言でもあります。2022年の始動から4年足らずでソニー・ミュージックレーベルズへ移籍しました。

前身バンドの解散から始まった

CLAN QUEENの前身は、2020年に結成された「WARS iN CLOSET」。AOiとマイが中心のバンドでした。

2022年11月1日、当時のボーカルが脱退を宣言します。普通ならそこで終わる話ですが、そうはならなかった。わずか6日後の11月7日、新ボーカリストのyowaを迎え、CLAN QUEENとして始動。同日に初シングル「ヘルファイアクラブ」を配信し、MVを公開しました。

解散から6日で新体制、しかも作品つき。この初動の速さが、そのままバンドの体質を表しています。

メンバーは3人。

  • AOi(ギター・ボーカル、作詞作曲編曲、グラフィック)
  • yowa(ボーカル、イラスト)
  • マイ(ベース・コーラス、映像監督・編集)

役割の欄に「グラフィック」「イラスト」「映像監督」が並ぶバンドは、そう多くありません。

セルフプロデュースという武器

CLAN QUEENの強みは、全部を自分たちで完結させられることです。

曲ができてから、それをどう見せるかまで一直線に決められる。だからMVの色使いとジャケットと曲の質感がずれない。リリースのペースが速いのも、外部との調整が要らないからでしょう。配信シングルを見ると、2023年以降ほぼ毎月〜隔月で新曲を出し続けています。

音の芯を作っているのはマイのベースです。Rolling Stone Japanの評でも、全曲を通してグルーヴの要になっていると指摘されています。ライブは音源とはまた別物で、熱量の高さで押してくるタイプ。

「ヘルファイアクラブ」「求世主」「ゲルニカ」「チェックメイト」——曲名の並びを見ているだけでも、世界観が一本の線で繋がっているのがわかります。

まず聴くべき2曲

始まりの曲、「ヘルファイアクラブ」。バンドが動き出した日に公開された1曲です。

現在地を知るなら「MONOPOLY」。

どちらも映像込みで観てほしい曲です。音と絵が同じ頭から出ているバンドの強みが、はっきり出ています。

曲名から見える世界観

CLAN QUEENのリリース履歴を眺めていると、あるパターンに気づきます。

「ヘルファイアクラブ」「求世主」「PSIREN」「ゲルニカ」「ORDER」「チェックメイト」「MONOPOLY」——神話や歴史、ゲームの用語が並んでいる。日常の風景を歌うバンドとは、明らかに違う語彙です。

ピカソの『ゲルニカ』から取ったであろう曲名があり、独占を意味する「MONOPOLY」があり、王手の「チェックメイト」がある。一曲ごとに違う舞台設定を用意して、その世界を音と映像でまるごと作ってしまう。バンドというより、劇団に近い作り方かもしれません。

AOiがグラフィックを、yowaがイラストを、マイが映像を担当する体制は、この作り方と切り離せません。曲を書いた人間がそのまま絵も動画も作るから、細部までズレない。セルフプロデュースという言葉が、ここまで文字通りのバンドは珍しいです。

4000人のフリーライブ、そしてメジャーへ

2026年3月7日、東急歌舞伎町タワー付近で行われたフリーライブ「99」に約4000人が集まりました。その場で発表されたのが、ソニー・ミュージックレーベルズへの移籍です。レーベル内にプライベートレーベル「Princidom Records」を設立するという形で、自分たちの裁量を残したまま大きな舞台へ進むことになりました。

メジャー第1弾は2026年4月15日のトリプルA面シングル「Secret Empire」(「無花果」「Eden」「Dirty Little Secrets」の3曲を収録)。

インディーズ期にも2枚のアルバム『VeiL』『NEBULA』を残しており、そちらはCDでも流通しています。

最新情報は公式サイト(clanqueen.jp)と公式X(@clan_queen_)で確認してください。

よくある質問

Q. 3人編成でドラムはどうしているのですか?
ギター・ボーカル、ボーカル、ベースという3人構成のバンドです。編成の詳細やライブでのサポートについては公式の告知を確認してください。

Q. どこから聴き始めるのがいいですか?
アルバムでまとめて聴くなら2025年の『NEBULA』、1曲だけなら「MONOPOLY」か初期の「ヘルファイアクラブ」がおすすめです。MVも合わせて観ると、このバンドの本質がよくわかります。

まとめ

  • 前身バンドの解散から6日で始動した東京の3人組(2022年11月)
  • 曲・映像・グラフィックまで全部メンバーが手がける「アートロック」
  • 2026年3月、4000人のフリーライブでソニー・ミュージックレーベルズ移籍を発表

音楽だけ、ビジュアルだけ、では語れないバンドです。まずはMVを1本、最後まで観てみてください。

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