ヨーロッパの格安長距離バスFlixBusでのトラブル。乗車前に気をつけてほしいこと
7カ国を旅したヨーロッパ旅行、移動に飛行機を使ってしまうとかなりの料金になってしまうので、色々調べてFlixBusというヨーロッパの格安長距離バスを利用することに決めました。FlixBusのバス停マップがこちらです。
ヨーロッパはもちろん、最近ではアメリカの方にも展開しているようです。
Hamajiが利用したのは3カ国分です。
- オランダ ~ドイツ(片道 ¥2990)
- ドイツ~デンマーク(片道 ¥4236)
- デンマーク~スウェーデン(片道 ¥3169)
新ためて見ると、安いですね。日によってはさらに安い日もあると思います。飛行機だと安くても片道8000円は超えるのでかなりお得かと思います。サイトは英語なので、少し面倒ですがわりと簡単に購入できます。
こちらのサイトで徹底解説していたので購入予定がある人は是非 → https://amazing-trip.xyz/t-blog/flixbus-reserve/
チケットさえ予約しておけば、あとはFlixBusのアプリをダウンロードして、そこにチケットや、乗車情報、バス停の地図などを全て同期してくれるので、紙チケットもいらず便利です。
さて、Hamajiが書きたかったのは購入方法ではございません..!普通はなかなか安全なバスの中でトラブルは起きないはずですが、もってる女・Hamajiはばっちりトラブルに巻き込まれました。ということで今回は実録・FlixBusで起きたこわ~いお話をシェアしたいと思います。
1. オランダ~ドイツ。天井から水が降ってきた
この日は土曜。バスの出発時刻は23時過ぎでした。初乗車ということで不安もありましたが、日本でも深夜バスをいつも利用しているので似たような感じかなと高を括っておりました。
到着したバスは二階建てで外から見た感じとても綺麗でした。土曜だから人が多いなとは思いましたが、バスが着くなりバス停にいた人々が一気に運転手さんの元へ。チェックインの人であふれかえりました。日本はマナーがしっかりしているので、割り込んだりする人はなかなかいませんが、外国はわりと普通にいます。人の波に圧倒されてHamajiの順番は一番最後に。
チェックインを済ませ、荷物を預けやっとバスに乗り込みました。ここで一つ注意点 ※FlixBusは指定席ではありません。当然のごとく1人で2席を占領してる人が多く、チェックインが最後になってしまうと席を見つけるのも一苦労です。なんとか一番後ろの席で、トイレの前の席が空いていたのですが、なぜかその席はブルーシートで覆われていました。
ブルーシートをよけ、問題ないか確認してみましたが、特に問題はなさそうだったのでその席に座ることにしました。バスが動き出すとすぐに消灯し、Hamajiも疲れていたので数分で眠りにつきました。
そこから約30分ほど。なんか寒いなと思い目が覚めました。周りは真っ暗だったのですが、Hamajiはとてつもない寒気と共に自分の太ももあたりにものすごい違和感を覚えました。「あれ、なんか私、めっちゃ濡れてない?」アイマスクを外し、天井を見上げてびっくり、天井からまさかの雨漏り。雨漏りといっても、雨が降っていたわけではありません。
おそらく空調の故障だったと思います。結構な勢いで降ってきており、服は濡れ、足元には水溜りができておりました。血の気が引いた感覚を未だに覚えてます。なるほどね、ブルーシート、なるほどね..。運転手、教えてよおおお!!と心の中で叫びました。
これはさすがに完璧アウトだと判断し、席を立ち暗闇の中他の席を探しにバスの中を徘徊するはめに。1席くらいは空いているかと思ったのですが、1階と2階、席はたくさん空いているのに乗客は1人で2席を占領しておりしかもみなさん気持ち良さそーうに爆睡中。声をかける勇気も失せ、Hamajiはバスの後ろの出入り口の階段のところにポツンと身を潜めました..。
しかもそこはトイレの真ん前で、トイレのドアが開いたり閉まったり、異様な匂いが漂っていました。涙がつーーっと頬をつたいました。同じお金を払っているのになんでこんな苦しい思いしてるんだろう、、。体育座りで眠ろうと頑張りましたがなかなか眠れなかったので、もういっそ起きてようとiphoneをいじっていると、階段の前の席に座っていたおじさんが動きだしました。
「起きた!!」もうチャンスはここしかないと話しかけに行くHamaji。悲壮感たっぷりの表情で、「私の席、天井から雨降ってきて座れないので隣に座らせてもらっていいですか?」そう聞くとおじさんはかなりびっくりした表情で「まじ?笑 それは大変だ。どうぞ。」と1席譲ってくれました。
神かと思いました。彼のおかげでその後はなんとか眠れましたが、濡れた服がなかなか乾かずとても寒い思いをしました。
翌朝、バスを降りる時の雨漏りの様子を映像に記録してきました。驚愕の雨漏り動画がこちらです。
https://twitter.com/hamaji_mr/status/1035519411589799937
こんな目に遭わないように、FlixBusのチェックインは早々に済ませ、いち早く席を確保しましょう。
2. ドイツ~デンマーク。起きたら船の中だった
初めてのFlixBusが大ハズレという大惨事だったので、2回目は早めに行ってすぐさま席を確保し、バスに乗り込んだHamaji。平日ということもあり、席は全員1人2席使えるくらいの人数でした。
快適、かなり快適。バスに乗り込んでからすぐさま寝落ちし、ぐっすり眠りました。
外が明るくなり、寝ぼけ眼でぼーっとしていると、突然警察が入ってきてパスポートのチェックを。そしてみんな外に出ろと言われました。突然の出来事に不安アゲイン。
外に出ると何やら倉庫の駐車場のような所にいました。預けた荷物は置いたまま、この上に登ってBという部屋に行けと言われました。
運転手が高圧的な態度で言ってきたので不信感募るHamaji。前に座っていたアジア人の女の子も不安だったらしく、本当に荷物をおいて行っても大丈夫なの?と何度も聞いていました。とりあえずみんなで言われるがままに倉庫の階段を登りBの部屋へ。
あれ?なんだろうここは休憩所?そう思いながらBの部屋へ入ると。
窓の外一面に広がる海!そう、ここはフェリーの中だったのです!一気に目が覚めました。FlixBusはバスごとフェリーの中に乗り込んでいたのです。
日本では高速バス→フェリーのパターンを経験したことがなかったので驚きましたが、景色も良く、中にはスタバなどの軽食店やお土産が買えるお店が入っていたりとても快適に過ごせます。
約1時間15分ほどでデンマークに到着します。デンマークに着くと再びバスに乗り込み、そこからすぐ首都コペンハーゲンに到着です。知らないと最初かなり不安になりますが、知っておくとこの短い船の旅をもっと楽しめたのではないかなと思いました。
3. デンマーク~スウェーデン。隣に乗車していた男性が薬所持で捕まった
FlixBusも短期間で3回も利用するとだいたい流れもわかってきます。この日も早めに行ってしっかり席を確保しました。左隣の席に座ったドイツ人のおばさんはとても優しくいい人で、右隣に座った中東系の顔立ちの男性も普通にいい人でした。
特に異常もなく、バスは走り出しました。バスが走り出してから一時間程経過した頃だったでしょうか。デンマークとスウェーデンの国境に入り、ドイツの時同様警察がパスポートチェックをしにきました。デンマーク、スウェーデン間はチェックが厳しいのか、警察犬まで入ってきました。
ゴールデンレトリバーだったでしょうか?Hamajiは犬が好きなので、近寄ってきた警察犬を撫でようとすると、、「ワンワンワンワンワンワンッッッッ!!!!!!」めっちゃ吠える警察犬。え、待って待って、ワンちゃんやめて、私何もしてないし何も持ってないよ?焦るHamaji。
気をとりなおしてにっこり微笑みかけると、、「ワンワンワンワンワンワンッッッッ!!!!!!」さらに吠える警察犬。そこに警察登場。
Hamajiの周りをうろつき吠える警察犬。これもう完璧アウトだわ、どっかで薬入れられたかも、、と不安になるHamaji。すると警察犬が、Hamajiの右隣に座った男性に集中して吠え始めました。Hamajiの席の列に座った人たちは全員カバンの中をチェックされるはめに。
多分ここですでに何か発見されたのか、私の右隣の男性がパスポートも所持していないということで警察に連行されました。しばらくバスが動かず、今度は乗客全員外に出され、預けた荷物をチェックされました。
だいたい一時間半程でしょうか?バスは全く動かず、バスの外では私の左隣に座っていた男性が警察に囲まれていました。どんな薬かはわかりませんでしたが、薬所持で降ろされたようです。
右隣に座ったドイツ人のおばさんがこういうことがたくさんあるから最近はチェックが厳しくなってるのよ、怖いわねと話していました。結局彼は最後まで帰って来ず、警察に連れて行かれました。その後問題なくバスは走りだし、朝には無事目的地スウェーデンに到着しました。
いかがでしたでしょうか?おそらく初めてのFlixBusでトラブルに遭遇なんてことはないと思いますが。笑
こんな例もあったので、安全性と快適さを第一に考えるのであればお金を少しプラスして飛行機や鉄道を利用した方がいいと思います。しかしこの料金はかなり魅力的ですね。ぜひ参考になればと思います。
では。