オランダ ユトレヒトのミッフィーミュージアムで見たシンプルの巨匠ディック・ブルーナ
小さい頃、キャラクターにハマったりしましたよね。Hamaji世代だと、男の子はドラゴンボール、女の子はセーラームーンなどでしょうか?小学生くらいになると、アニメからディズニー、サンリオなどのキャラクターに移行し、グッズを集めたりしていました。
Hamajiはいまだに好きなキャラクターがたくさんあります。こちらの記事で紹介したムーミンだったり、
広告系だと、suicaペンギンとdocomoのポインコが好きですね。キャラクターはもちろん、ネーミングも良いです。
ここ数年で見つけると思わず買っちゃいそうになるのはミッフィー。友人がうさぎを飼い始めたというのも理由の一つですが、同じ太さの線とはっきりとした色のみで構成されたシンプルなキャラクターデザイン。今になってそのすばらしさに気づいてしまい、グッズの他にもLINEスタンプやLINEの着せ替えまでミッフィーにしているというハマりっぷりです。
ヨーロッパ旅行でオランダを選んだのはミッフィーの故郷であり、作者であるディックブルーナの出身国というのが大きかったです。オランダ滞在は3日間。一番の目的はオランダ ユトレヒトにあるミッフィーミュージアム。カメラロールを見返しているとその日の写真の多いこと。そこに写ってるHamajiは完全に子供に退行しておりました。今回はそんな魅力たっぷりのミッフィーミュージアムをご紹介したいと思います。
時は6月初旬。6月も寒さが残る北欧と比べると、オランダはとても暑かったです。25℃~30℃くらいはありました。オランダも6月は紫陽花の季節のようです。
この日は土曜日だったので、ユトレヒトの街中には外で談笑したり、お酒を飲んだり、ボートで昼寝したりしている人がたくさんいました。なんとも羨ましい景色。
そんな休日のユトレヒトの街中をくぐり抜けて目的地であるミッフィーミュージアムへ。遠くから巨大なミッフィーの置物が見えてきました。すでにかわいいんです。もう一度言わせてください、すでにかわいいんです!
上を見るとこれまたかわいいうさぎの形の看板が。ミッフィーはオランダ語でNijntje(ナインチェ)と呼ばれているそうです。小さなうさぎちゃんという意味です。日本でも、うさこちゃんと訳されていたりします。オランダの小さい女の子たちがナインチェナインチェと言いながらはしゃいでおりました。
正面のミッフィーにこんにちわ。もうこの置物ごと欲しいです。
チケットはミッフィーミュージアムの真向かいにあるセントラルミュージアムで購入します。セントラルミュージアムは1838年にオープンしたオランダで一番長い歴史を持つ私立美術館です。こちらの建物は中世に修道院として建てられた施設であり、戦時中は軍隊の宿舎として使用されていたそうです。セントラルミュージアムのサインは円がモチーフとなっており、ミッフィーミュージアムはウサギの形。とてもわかりやすいですね。
チケットを購入して中に入ると、早速ミッフィーと2ショットがとれるフォトスポットがあります。
館内の壁は全てミッフィーづくし。いろんな表情のミッフィー達がペイントされております。これが本当全てかわいいので、ミッフィーファンは無意識に本能でシャッター切ることとなるでしょう。カメラの容量は余裕を持って行きましょう。
館内のミッフィーハウスではミッフィーのお家が再現されており、子供達がおままごとしながら家事を学んだり親子で楽しめるスペースがあります。子供と一緒に行ったら絶対楽しいだろうなと思うにぎやかで微笑ましい空間でした。
流れている映像や、知育おもちゃも大人が見てもなるほどなと思うアイデアがたくさん詰め込まれていました。
2階へ登る階段にもこのようにわかりやすい数字がペイントされているので登るのが楽しくなりますね。
ミッフィーハウスの次は、風船を持ったミッフィーが出迎えてくれます。
お部屋に入って視線を上げると一面にミッフィーの絵本達が。
道なりに進むと出ました、作者ディック・ブルーナ大先生。
ディック・ブルーナ(Dick Bruna)
1927年8月23日 – 2017年2月16日)は、オランダのグラフィックデザイナー、絵本作家。ナインチェ・プラウス(うさこちゃん、ミッフィー)やブラック・ベアの生みの親として知られる。ブルーナは1927年、ユトレヒト州ユトレヒト市で、出版社「A·W·ブルーナ&ズーン」(以下ブルーナ社)を経営する父アルバートと母ヨハナのもとに生まれる。絵が好きなおとなしいタイプの少年で、いつもスケッチブックに絵を描いてはそれを大切にしていた。また、父が出版社を経営していたこともあって、さまざまな本に読み親しんだ。中学に入ると、父の書棚にあったレンブラントやファン・ゴッホの画集に触れ、鮮烈な色彩や画法に強い衝撃と感銘を受ける。そしてブルーナ社の専属デザイナーのもとで、絵の基本を学び、油絵を描くようになる。また音楽にも興味を持ち、特にシャンソンに熱中になり、アコーディオンを手にし、演奏や作曲なども楽しんだ。(Wikipediaより)
そう、ブルーナ大先生はグラフィックデザイナーでもあるのです。Hamajiと同じ職業です!そういえばキャラクターものに厳しいグラフィックデザイナーの友人達も、ブルーナのキャラクターはみんな推している気がします。
ブルーナの作品に共通している特徴は「シンプル」です。余分なものを全て削ぎ落としたキャラクターデザイン。Macを使うと簡単に描ける同じ太さの線も、ブルーナは全てフリーハンドで描き起こしていました。一枚の絵を完成させるのになんと100枚のスケッチを描いたそうです。今みたいに簡単に色変換もできない時代です。研ぎ澄まされた感覚に脱帽ですね。
現在は50カ国語以上で出版されているミッフィーの絵本達。1955年に、ブルーナ自身がベッドで息子にお話を聞かせているときにミッフィーを生み出し、その年に最初の本が出版されました。当初のミッフィーは開いた耳と小さい目、大きな手足で現在とだいぶ姿が異なっていたそう。時間の経過と共に今の私たちが知っているミッフィーの姿になったんですね。
館内のキャプションはこのようにオランダ語、英語、日本語の3ヶ国語で記されており、日本人客が多いことが伺えます。
さらに進むと病院のコーナーも。
ブルーナは絵本の創作活動と並行してグラフィックデザインの依頼も受けていました。クリニクラウンや、ユトレヒトのロナルド・マクドナルド・ハウス、赤十字、緑十字といった非営利の医療機関のためにデザインを提供しました。
特にユトレヒト医療センターとウィルへルミナ小児病院とは特別な信頼関係を築いており、ロゴやパンフ、ポスターのデザインも手がけています。子供達が安心して病院で過ごせるように2冊の絵本にも協力したそうです。
日本でも、2010年に島根大学医学部付属病院の小児センターのインテリアにブルーナのイラストが使用されました。Hamajiも幼少期に入院していた時期があるのですが、病院という空間はどこか暗く怖い印象があり、家族が帰ってしまった夜はとても心細かった記憶があります。
なのでこういった試みは患者さんにとってもそのご家族にとってもうれしい試みなのではないでしょうか。
1階の一番奥の空間は知育おもちゃやインテリアがたくさん。こちらも楽しそうにはしゃぐ子供達であふれかえっておりました。Hamajiも脳年齢はだいたい同じなので子供達と一緒におもちゃで遊びました。
おもちゃコーナーを抜けて2階に登るとここにもかわいいミッフィーのライトが。
これはHamajiのamazonのほしい物リストに入っております。笑 かわいすぎます。
2階に登るとそこはワンフロアをフルで使用した道路安全コーナー!車を模した三輪車や四輪車で遊びながら交通のルールを学ぶことができるのです。
一緒にちっちゃい車に乗ったりして遊びたかったですが、一応大人という理性を必死で保ち我慢しました。
道路安全コーナーで楽しそうに遊ぶ天使みたいな子供達で癒された後は、少し休憩してまた1階へ。今度は親子でミッフィーの塗り絵やお絵かきが楽しめるコーナー。子供達の描く絵は本当に自由で純粋なので、Hamajiは子供の描く絵を見るときが一番ワクワクします。
その隣のお部屋はミニアスレチックコーナー。小さな迷路になっており、それぞれのおもちゃには面白い仕掛けがいっぱいです。
館内はそこまで広くはないので、たっぷり堪能してもだいたい1時間半くらいで周ることができます。トイレからロッカーなどとにかくどこもかしこもミッフィーだらけで、子供はもちろん大人も楽しめる空間でした。日本でいうとアンパンマンミュージアムが近いと思います。いつか子供と一緒に来たいと思いました。
ミュージアムを楽しんだ後は土曜のユトレヒトの街並みをゆっくり散策しました。
せっかくなので、ユトレヒトに一つしかないというミッフィーの信号機へ。、、ありました、、!!赤、かわいいいい!!!!
青になりました、、!!かわいいいいいい!!!!信号無視する人ゼロでしょうこの横断歩道は。
かわいすぎてつい何度も無駄に往復してしまったのはHamajiだけじゃないはずです。信号機に気を取られていたのですが、実は横断歩道の色もレインボーカラーだったそうです、、!帰って来てから気づきました。
いかがでしたでしょうか?オランダには他にもたくさんミッフィースポットがあるそうなので、ミッフィーファンは是非足を運んでみてください。
では。