大ファンのHamajiが語るさくらももこおすすめ作品ランキング
先日、大好きだった女優、樹木希林さんが亡くなりました。その少し前には、一番好きだった漫画家、さくらももこさんも。この2人は、表現者としてもすばらしいお二方でしたが、女性としての生き方もかっこよく、いつか生でお会いしてみたいと思っていた方達だったので、とても残念です。ご冥福をお祈りします。
Mr.Hamajiと自分で名乗っているくらいなので、私はちびまる子ちゃんのファンであり、さくらももこさんのファンです。もともとは母がファンで、物心がついた頃にいつも持っていたお気に入りのリュックが、当時のりぼんの応募者全員サービスでゲットしたちびまる子ちゃんがプリントされたリュックだったことをいまだに覚えています。まだ5歳くらいの時の話。生まれて初めて読んだ漫画はちびまるこちゃんでした。
Hamajiが勉強もせず、家でお絵かきしたり漫画ばかり読んで育ったのもちびまる子ちゃんの影響と言っておきます。笑 まる子は絵を描くことが純粋に大好きで、その思いのまま努力し続け、絵を描き続けて夢だった漫画家になったというサクセスストーリーは、頭が悪かったHamajiの希望でした。
実際、Hamajiも小学生くらいの時には絶対好きなことを仕事にすると決めていたので、今思うと最初に出会った漫画がちびまる子ちゃんでよかったなと思います。成績が悪くて叱られても、バカにされても、自分の好きなことで1番取ってれば絶対大丈夫という謎の自信が昔からありました。まる子と一緒です。
ということで、今回はそんなさくらももこさんの作品をご紹介したいと思います。
さくらももこ
さくら ももこ(1965年5月8日 – 2018年8月15日)は、日本の漫画家、作詞家、脚本家。また、自身の少女時代をモデルとした代表作『ちびまる子ちゃん』の主人公の名前でもある。静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身。エッセイストとしても活躍した。独特の視点と語り口で、初期エッセイ集三部作『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』はいずれもミリオンセラーを記録。
wikipediaより
享年53歳..。早過ぎます。可愛らしい絵も好きでしたが、物事を俯瞰から見てクールに突っ込む、独特の文章が大好きでした。高校の時の作文の模擬試験で、採点員が書いてくれた評価がさくらさんの人生を変えたそうです。
「エッセイ風のこの文体は、とても高校生の書いたものとは思えない。清少納言が現代に来て書いたようだ」
清少納言と言わせるなんて。その時から才能が溢れてたのでしょう。漫画やアニメもとても面白いですが、代表作の「もものかんづめ」「さるのこしかけ」「たいのおかしら」のエッセイ三部作は傑作。漫画読んでるみたいにスイスイ読めます。文章読んでるのが全くストレスにならないくらい面白いのです。
こちらは1997年のトップランナーですが、顔こそ出ていないものの、声とか雰囲気は本当にまる子がそのまま大人になったって感じがします。
Amazonプライムでちびまる子ちゃん2シーズン配信中
ちなみに今、amazonプライムではちびまる子ちゃんの2シーズンが無料配信されております。Hamajiは早くも全部見終わってしまいました。(1日10本ペースで見てました。)さくらさんが亡くなった日も、ちびまる子ちゃんを横目に作業をしていたので、本当に驚きました..。
→ ちびまる子ちゃん2シーズン
ちびまる子ちゃんおすすめストーリーベスト8(Hamajiセレクト)
全話見ているHamajiがちびまる子ちゃんのおすすめストーリーを選びました。完全独断と偏見です。
第8位
385話「ハマジ、一攫千金をねらう」の巻(シーズン2)
Hamajiおすすめのハマジのストーリー。川で金の石を拾って、それが金だと思い込むハマジ。その石を集めて大儲けしようという話ですが、その裏には泣ける理由があります。ハマジはただ面白いだけではなく、とても心優しい少年です。
第7位
80話「まる子 まぼろしの洋館を見る」の巻(シーズン1)
夏休み直前の日曜に、まる子とたまちゃんとブー太郎は神社の探検へ。そこで見たこともない古い洋館を見つけ洋館の中を探検します。しかし翌日再び洋館に行くと、その場所には洋館がなくなっていたという不思議なストーリー。これはとなりのトトロなどのジブリの世界を思い出します。子供の頃に見つけた不思議な景色って実は存在しないものだったり、大人には見えないものが子供だけは見えるって本当にあることなんじゃないかなと思います。
第6位
152話 「もしもまる子が花輪クンの家の子で花輪クンがさくら家の子供だったら」の巻(シーズン2)
これはもうそのまんま、まる子が花輪くんの家の子供、花輪くんがさくら家の子供の設定で物語が進みます。笑 お金がなくても努力すればなれる職業として、大人になった花輪くんは漫画家になり、かずひこくん(花輪くんの名前)というアニメが始まるのですが、そのオープニングが最高。
第5位
62話 「口笛が聞こえる」の巻(シーズン1)
若き日のまる子の母・スミレと、父・ヒロシの出会いのなれそめラブストーリー。昭和モダンな雰囲気がおしゃれでとても素敵。ヒロシがイケメンでかっこいいです。
第4位
269話 「ヒミツ基地を作ろう」の巻(シーズン2)
まる子とブー太郎、大野くん、杉山くんのメンバーで木の上にヒミツ基地を作るというお話です。ヒミツ基地。これもまた子供の時だけのわくわくワードですね。Hamajiも幼馴染は男子ばかりだったので、みんなで結構大掛かりな基地を作ったのを覚えています。懐かしいわくわくが蘇るお話です。
第3位
64話 「ビートルズとずうとるび」の巻(シーズン2)
Hamajiが初めてビートルズというバンドを認識したのはこのストーリーを見た時だったと思います。この話のメインはずうとるび。昭和の日本のアイドルグループです。笑点で座布団と幸せを運んでいる山田隆夫さんがいたアイドルグループです。
第2位
27話 「ヒデじいのお見舞いに行く」の巻(シーズン2)
ヒデじいとは花輪家に仕える花輪くんの執事的なおじいさんです。いつも紳士でかっこいいヒデじいの、若い頃のお話。戦争の話も描かれていたり、とても深くあたたかいストーリーです。
第1位
31話「まるちゃん 南の島へ行く」の巻 (前編)(シーズン1)
32話「まるちゃん 南の島へ行く」の巻 (後編)(シーズン1)
商店街の福引で南の島ツアーが当たり、まる子が一人で初めて海外に行くというお話。お話に出てくる南の島はタイだと思います。そこでまる子は自分と同じくらいの年齢の女の子・プサディーと出会い、言葉は通じないながらも一緒に遊んだり、冒険をしながら友情を深めて行きます。
これは本当、漫画でも大好きで何度も何度も読み返しました。旅行好きのさくらさんのオリジナルストーリーですが、これを見ていると旅行行きたくなります。冒険、友情、ワクワクがたくさんつまったストーリーです。
好き過ぎて、ここに紹介したのはほんの一部なのですが、まだ見たことがないって人は是非見てみてください。
ちびまる子ちゃんの劇場版は全部名作
ちびまる子ちゃんはこれまでに3本映画になっています。
1本目は大野くんと杉山くん(1990年)
こちらはまる子のクラスメイトの大野くんと杉山くんというクラスのリーダー的な少年2人の友情の物語。この2人は実在はしなかったキャラクターですが、運動神経がよくてやんちゃで男らしくてめちゃくちゃかっこいいです。
ちびまる子ちゃんの中でもとても人気がある2人組だと思います。最後に大野くんが転校してしまうという展開で話が進んでいくのですが、最後は涙なしには見られません。
→ 映画 ちびまる子ちゃん 大野君と杉山君
2本目はわたしの好きな歌(1992年)
こちらはまる子が1人で静岡に行った時に出会う絵描きのおねえさんとの物語。歌がテーマになっているので、所々にミュージックビデオ的な感じで様々な歌と音楽の演出が見られます。
さくらももこさんはディズニーの『ファンタジア』や、ビートルズの『イエローサブマリン』など、アニメーションと音楽が融合した映像作品に感動し、音楽シーンでの見せ場を盛り込みたいと考えており、音楽とアニメーションのシーンが生まれたそうです。
本作で使用されたセルの枚数は約6万枚で、平均といわれる3万枚を遙かに超えています。それはもう、さくらももこワールド全開で、動くミュージックアートって感じです。おねえさんとまる子のストーリーはもちろん、音楽のシーンは必見。隠れた名作だと思ってます。
しかし、1993年にVHS、LD化されたものの現在は廃盤。DVD・Blu-ray Disc化はされていないそうです。そのため、不定期で行われる衛星放送での放映やミニシアターでの上映しか公式に視聴する手段はなく、あとは廃盤ソフトを入手するしかないそう。HamajiはVHSを持っているので見たい人は連絡ください。
3本目はイタリアから来た少年(2015年)
こちらは一番新しい作品ですね。アニメ放送25周年を記念して制作され、わたしの好きな歌から23年ぶりの映画化となりました。まる子の住む街に、5カ国から子供達が訪れるところから始まり、海外の子供達とまる子たちの友情の物語です。
また、ちびまる子ちゃんの舞台となっている静岡県清水市以外の京都や大阪などの観光地がでてくるのも珍しいと思いました。お金持ちの花輪家に5カ国から、6人の少年少女がやってきて、日本の文化を体験したいとまる子たちの家にホームステイすることに。
まる子の家にはアンドレアというイタリアの少年がホームステイしに来ます。最初はいやいやだったまる子や家族も、彼と充実した日々を送る中でだんだんと打ち解けて行きます。お、まる子ちょっと恋しちゃったんじゃないの?というシーンがあったり、劇場版らしい充実の内容です。
→ 映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年
劇場版は3本のみですが、ハズレが全くないのです。笑えるし、泣けるし、全部名作!
さくらももこの同級生がすごい
ちびまる子ちゃんは作者であるさくらももこさんの小学三年生の時のお話です。実在した人物は、まる子の家族・たまちゃん・丸尾君・花輪君・はまじ・ブー太郎・野口さん・戸川先生などなど。これだけでもかなり面白いクラスだなと思いますが、実は同じ小学校の同学年からさくらももこさん以外にも二人の有名人を輩出しています。
一人目は元サッカー日本代表でFC東京の現監督である長谷川健太氏。
長谷川健太氏はかなり有名ですね。サッカーが盛んな静岡県清水市が生んだスター選手といっても過言ではないでしょう。いまだに監督としても活躍しています。
二人目は日本の放送作家である平岡秀章氏。(本人の写真がなかったので、アニメ版)
とんねるずのハンマープライス(関西テレビ)、ビートたけしのTVタックル(テレビ朝日)などの放送作家で知られる平岡氏もさくらさんの同級生です。
同じクラスから有名人が出るなんてことはかなり珍しいと思いますが..3人も出ているとはかなりすごい話ですよね。
- 長谷川氏のストーリーは 第1話「サッカー少年ケン太」の巻(シーズン2)
- 平岡氏のストーリーは第131話「平岡君」の巻(シーズン2)
こちらでも描かれています。これもほんと、大好きなお話。Hamajiは両方泣きました。笑 放送作家の平岡さんはちびまる子ちゃんの脚本もいくつか担当されたそうです。大人になってから昔の同級生と一緒に仕事するとは夢がありますね。是非見てみてください。
ちびまる子ちゃん以外のおすすめ漫画
アニメが定着しているちびまる子ちゃんですが、やはり原作も最高に面白いです。何回読んだだろう。
そして、Hamajiが一番おすすめしたいのは”まる子”だった著者が”さくらももこ”になるまでの青春の日々を記した自伝エッセイ漫画「ひとりずもう上・下」
小学生の時から漫画家としてデビューするまでのお話が綴られているのですが、まる子のその後を見ているような気持ちになります。自己不安や、性への嫌悪、たまちゃんとの友情などなど、青春時代こんなことあったななんてなんともこそばゆい気持ちになります。
彼女の視点はほんと独特です。かなり人間観察してたんだろうなって感じがします。最後の漫画家デビューのくだりは感動的です。文章のみのエッセイもありますが、おすすめは断然漫画の方です。
もう一つのおすすめは「永沢君」
ご存知ちびまる子ちゃんのたまねぎ頭の性格悪男、永沢君の思春期まっさかりの中学生のストーリーです。もちろん彼は実在しなかったキャラクターです。根暗で、性格歪んでて決して好きなキャラではありませんが。笑
ブラックユーモアにあふれたこの作品は密かなファンも多いはず。ちびまる子ちゃんでおなじみの卑怯者の藤木、大食いの小杉、美人の城ヶ崎さんなどのキャラもメインで登場しています。劇団ひとり主演でドラマ化もされました。
さくらももこさんといえば、ちびまる子ちゃんの他にコジコジやエッセイが有名ですが、上記二つはHamajiの中では密かににおすすめしたい名作です。
近年では、ちびまる子ちゃんのセルフパロディー漫画「ちびしかくちゃん」といういかにもブラックな感じのアナザーストーリーを発表していたみたいなので、早速読んでみようと思います。
本物のはまじが出した本「僕、はまじ」
さきほど、有名人になった同級生たちを紹介しましたが、ちびまる子ちゃんに出てくるはまじも実在したキャラクターでした。そして彼、実は本を出しています。
表紙の絵はさくらさんの書き下ろしだそうです。はまじのその後や、はまじの視点からみた3年4組の物語が描かれていてとても面白い。さくらさんは地味だった、たまちゃんは活発だった、花輪くんは女の子だった、戸川先生はめちゃくちゃ厳しかったなどなど。
私たちが知っているちびまる子ちゃんではわからない世界が盛りだくさん。そして、はまじの人生も紆余曲折あり、とてもリアルでした。主役のその後も面白いですが、脇役のその後だって面白い。いろんな人生があり、みんなそれぞれ主役なんだなってことがわかります。
まだまだこの先もさくらももこさんの作品を楽しみにしていたので、この先新作は出ないのかと思うととても寂しいです。
彼女は「好きなことで生きていく」ことの素晴らしさをHamajiに教えてくれた漫画家なので、これからも元気が無くなった時や、道に迷った時は、さくらさんの漫画を手に取ろうと思います。
では。