Keeshond(キースホンド)とは?東京発4人組が鳴らす、ざらついた手触りのオルタナ

「Keeshond」で検索すると、まずモフモフの犬が出てきます。キースホンドという犬種の名前だからです。でもここで紹介するのは、東京を拠点に活動する4人組のオルタナティブロックバンドのほう。
2022年6月結成。2025年6月にセルフタイトルの1stフルアルバム『Keeshond』をリリースし、音楽メディアの「2026年注目のインディーズ」にも名前が挙がっているバンドです。
専門学校から始まった4人
Keeshondは2022年6月、ドラムスの新井愛護が専門学校を通じてメンバーを集めて結成されました。
- ながみねゆうだい(ギター・ボーカル)
- 澁谷優太(ギター)
- キム・ジョンホン(ベース)
- 新井愛護(ドラムス)
最初のリリースは2023年12月のEP『昨日をあつめて』(demo ver)。翌2024年に「風に揺られて」「手を伸ばすその先」を発表し、少しずつ音源を積み上げてきました。
2025年に入ってインディーズレーベル「2st Records」からリリースするようになり、5月に「鶯」を先行配信。6月4日に1stフルアルバム『Keeshond』を発表します。バンド名をそのままタイトルにした、名刺のような1枚です。
LOSTAGE、cinema staffの血を引く音
Keeshondの音は、日本のオルタナ/マスロックの系譜にはっきり位置しています。
メンバー自身が影響元として挙げているのは、LOSTAGE、cinema staff、LITE、さよならポエジー、KOTORI。この並びを見て「わかる」と思った人には、まず間違いなく刺さります。
音楽メディアの評では、インディロックやマスロックの影響をうかがわせる、ざらついたサウンドスケープと表現されています。別のメディアは「泥臭くも刺々しいアンサンブル」としながら、無為や諦観を基調にしつつ一匙のポジティブが垂らされている、と書いていました。この「一匙」の匙加減が、Keeshondの個性だと思います。
暗いだけでは終わらない。かといって安易に励ましてもこない。その距離感です。
まず聴くべき2曲
「風に揺られて」。バンドの手触りが一番わかりやすく出た曲です。
もう1曲、アルバム収録の「目眩く」も推しておきます。
ギターの絡み方と、抜けの良いボーカルの組み合わせ。この2つが同居しているバンドは意外と少ない。
バンド名の由来と、検索の壁
Keeshondはオランダ原産の犬種の名前です。もふもふした灰色の毛が特徴で、日本では「キースホンド」と表記されます。
バンドにとって、この名前は諸刃の剣です。響きは良いし覚えやすい。でも検索すると犬の情報に埋もれてしまう。インディーズバンドにとって「検索して見つけてもらえるか」は死活問題なので、これは地味に大きなハンデです。
それでも彼らの名前が音楽メディアに載るようになったのは、単純に音の力でしょう。2025年のアルバムリリース以降、複数のメディアがインタビューを掲載し、2026年に注目すべきインディーズとして名前を挙げるところも出てきました。
もし気になったら「Keeshond バンド」で検索してみてください。犬ではなく、東京のオルタナティブロックバンドにたどり着けます。
アルバム『Keeshond』とツアー
1stフルアルバム『Keeshond』は全10曲。「鶯」「drift apart」「目眩く」「sunk」「あの花の名前を」「明日をあつめて」「knit」「空を飛ぶように」「別れの詩」「暮らしのどこかで」という曲順で、タイトルだけ眺めても情景の連なりが見えてきます。
アルバムを引っさげた「OUR NEST TOUR」は2025年6月に東京・西永福JAMで開幕し、同年12月に新代田FEVERで全7公演のファイナルを迎えました。バンドにとって自己最大キャパの会場だったそうです。
現在もインディーズで活動を続けています。ライブ情報は公式X(@keeshond_)とInstagram(@keeshond_band)で確認してください。
よくある質問
Q. バンド名は犬種と関係ありますか?
バンド名は犬種のキースホンドと同じ綴りです。検索すると犬の情報が先に出てくるので、「Keeshond バンド」と入れると目的の情報にたどり着けます。
Q. メジャーデビューはしていますか?
2026年現在、メジャーデビューの情報は確認できていません。自主制作からインディーズレーベル「2st Records」へという流れで、一貫してインディーズで活動しています。
まとめ
- 2022年6月、東京で結成された4人組オルタナティブロックバンド
- LOSTAGEやcinema staffの系譜にある、ざらついたギターロック
- 2025年6月に1stフルアルバム『Keeshond』をリリース、インディーズで活動中
派手なバズや大きなタイアップがあるバンドではありません。でも「こういう音を探していた」という人が確実にいるタイプの音です。日本のオルタナが好きなら、聴いて損はありません。
