『バイユーのタペストリー』より、空の彗星を指さす人々と、王座のハロルド(場面32〜33) 約70メートル。 通勤電車3両分を超える長さです
『雲海の上の旅人』の男は、なぜ顔を見せないのか——フリードリヒが描いた「後ろ姿」の風景
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ『雲海の上の旅人』1818年ごろ、ハンブルク美術館 岩の上に立つ男の背中。足もとには雲の海が広がり、遠く
目を病んだ画家が、最後の秋に描いた黒い猫——菱田春草『黒き猫』と「朦朧体」の36年
菱田春草『黒き猫』1910年、永青文庫(重要文化財) ただの猫の絵なのに、なぜか目が離せない。 この掛け軸を初めて見た人の多くが、そう感じ
デューラーの『犀』はなぜ鎧を着ているのか?見たことのない動物を描いた1515年の木版画
アルブレヒト・デューラー『犀』1515年、木版画(メトロポリタン美術館所蔵の刷り) サイと聞いて、どんな姿を思い浮かべますか。 灰色の分厚
株の仲買人をやめ、タヒチへ——ゴーギャン『我々はどこから来たのか』にたどり着くまで
ポール・ゴーギャン『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』1897〜98年、ボストン美術館 1897年の暮れ。南太平
『見返り美人図』の帯を見る——菱川師宣が「浮世絵の祖」になった、版画ではない一枚
菱川師宣『見返り美人図』江戸時代(17世紀)、東京国立博物館 切手の絵でしょう? と思った人。正解です。 赤い着物の女性が、歩きながらふと
クールベはなぜ村の葬式を幅6メートルの大画面に描いたのか?『オルナンの埋葬』と「天使は描かない」画家
ギュスターヴ・クールベ『オルナンの埋葬』1849〜50年、オルセー美術館 縦3メートル15センチ、横6メートル68センチ。 パリのオルセー
『湖畔』の浴衣とうちわ——黒田清輝が日本に持ち帰った「外の光」
黒田清輝『湖畔』1897年、東京国立博物館(重要文化財) 教科書で見た『湖畔』。正直、地味な絵だと思いませんでしたか。 浴衣の女性が、うち
ネロが最後に見た絵は何だったのか?『フランダースの犬』とルーベンスの祭壇画
ピーテル・パウル・ルーベンス『キリスト降架』1611〜14年、アントワープ聖母大聖堂 クリスマスの前の晩。雪の降る夜の大聖堂に、少年と老い
筏に乗った約150人、救われたのは15人——ジェリコー『メデューズ号の筏』の13日間
テオドール・ジェリコー『メデューズ号の筏』1818〜19年、ルーヴル美術館 木材を縄で縛っただけの筏が、荒れた海に浮かんでいる。 手前には
足のない幽霊を最初に描いたのは円山応挙ではない——「写生の画家」の本当の仕事
円山応挙の作と伝わる『幽霊図』 「幽霊に足がないのは、円山応挙が始めたから」。 一度は耳にしたことがある話だと思います。江戸時代の京都の絵
『大使たち』の床に浮かぶ細長い影——ホルバインが斜めからしか見せなかった頭蓋骨
ハンス・ホルバイン(子)『大使たち』1533年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー 美術の教科書か資料集で、この絵を見たことがある人は多いは
アンリ・ルソーは一度もジャングルを見ていない——パリの「日曜画家」と、ピカソが開いた宴
アンリ・ルソー『夢』1910年、ニューヨーク近代美術館 アンリ・ルソーは、ジャングルに行ったことがありません。 月明かりの密林、巨大な蓮の
25歳の新人に教皇の書斎を任せた——ラファエロ『アテネの学堂』で探したい5人
ラファエロ『アテネの学堂』1509〜11年、ヴァチカン宮殿「署名の間」 1508年、ローマ。ヴァチカン宮殿の一室で、名のある先輩画家たちの
鳥獣戯画とは?作者不明・セリフなしで800年読まれてきた「日本最古の漫画」4巻の見方
『鳥獣人物戯画』甲巻より、カエルとウサギの相撲(平安時代・12世紀、高山寺蔵) 漫画を読むとき、私たちは右から左へ目を動かします。 コマの















