デザインとアートの違い?みんな実は好きなこのテーマについて考えた
デザインとアートの違いについて、ちょっと前にツイッターでバズってるのを発見しました。
デザイナーになって最初にぶち当たる壁は「自分の好きなデザインができない」という壁。当時はすごく悩んだ時期があった。そんな私を見て、当時の上司が「自分の好きなものを表現するのがアートで、相手の好きなものを表現するのがデザイン」だと教えてくれた。その瞬間、壁が崩れ去る音が聞こえた。
— 上司ニシグチ (@joshinishiguchi) February 5, 2019
これってアート系の仕事に関わる人たちや学ぶ人たちは一度は考えるテーマですよね。このバズりを見てて思ったのは、賛成派も、否定派も、無関心と言ってる派も。この話題について何かしらの関心があるんだなーってのが浮き彫りになってたのがすごいおもしろかったです。
「デザイン」「アート」「違い」でツイッターで検索してみてください。結構絶えず色々出てきます。それぞれの考えがあって、しっかり向き合いながら自分なりの答えを導いて仕事してるんだな、愛があるなーと思って。Hamajiは普通に感動しました。
香取氏の個展を一緒に観にいったHamajiの妹は、現在デザインとは関係ない仕事をしてるのですが、彼女もHamajiと同じく、絵を描いたりものづくりが大好きな子供でした。というか、その辺はHamajiより全然才能あったと思います。
デッサン力とかもピカイチだったし、手先も本当に器用な子です。さすが私の妹と思いつつ、正直嫉妬もしてました。笑 そんな妹が香取氏の個展を見た後にインスタに次のようなコメントを残してました。
デザインはテーマがあるもの、絵画は自由って認識があって。昔私が美術部だった時、私は基本的にデザイン部門だったんだけど、毎回絵画部門の抽象画を描いてる子の作品をみて、この子はどんなことを考えてるんだろうってその人自身に興味がわいたのを覚えてます。
絵画って本人の頭の中から生み出されるものなんですよね。見たものだけでなく、感情だったり、経験だったり、色々なものが知らず知らずのうちに映し出されてる。純粋な気持ちがぶつけられてる絵はダイナミックで意味は正直わかんないんだけど、気持ちがバンバンつたわってくる変な感じ。
年々抽象的なものが増えてきた気がしますが、あまりテーマとかにとらわれないでこのまま自由な気持ちで絵をたくさん描いてほしいなって思いました。私が純粋に楽しいって思って自由に絵を描けたのはあの美術部時代までだったとおもいます。
普段自分のことを全く話さない子なので、正直何考えてるのか姉でもよくわかりません。こんなに絵がうまいんだから、そっちに進みなよって言ったこともあったし。でも彼女はやっぱり楽しく描きたかったんでしょうね。
妹と一緒にやってる陶芸でもどんどん作品を作っていろんなとこに出したいって言ってますが、彼女はデザフェスだけでいいと言います。それもやはり、楽しくなくなるのが嫌だからなんだと思います。やらされて作るんじゃなくて、好きな時に好きに作るからこそ楽しめる。
たまに絵を描いたり、陶芸を楽しそうにやってる妹は、昔一緒に自由にお絵描きしてた頃の妹とおんなじで。このピュアさをずっと持ち続けていられるのは、仕事にしてないからなのかなとも思いました。逆に、仕事と割り切ってるからやれてるって人もいますしね。ほんと人それぞれなんだな。
デザインとアートの違いについて。このテーマはいろんな人と語り合ってきましたが、Hamajiの考えとしてはどんどん変わりますね。先日、自分が人生で一番最初に作ったポートフォリオを見てたんです。ちなみにHamajiが一番最初に作ったポートフォリオは高校生の時。その表紙を飾っていたのが、こちらです。どん。
「design to art..」え、、なにソレ? 笑 デザインとアートって言いたいの??いや、おそらく当時の自分が思いつく一番かっこいい英単語二つを並べたのでしょう、、。お気の毒なくらいおバカさん。
これ、Macを学ぶさらに前なので、昔の古いPCに入ってたペイントってソフトを使って作ったものだったと思います。中学から高校前半はめっちゃハマってたんですよこのソフトに。自分のイラストを取り込んでちょっと加工して文字入れたみたいな。
最強にイケてるって思ってましたから表紙になってるわけで。笑 「design to art..」というワード、結構この時期の自分の絵だとかにめちゃくちゃ入ってるんですよね。笑 Hamaji参上ばりに。そもそも間違ってることに気づいてない。
google翻訳に入れると和訳は「芸術へのデザイン」もちろん間違い英語です。こんな使い方しないんだけど。でも妙に腑に落ちた感が自分の中にあったのです。この頃の自分にとってはデザインはアートにつながるものだったんです。
当時の自分の傾向を考えると、ただ好き勝手に絵を描くのも好きでしたが、特徴的だったのが、自分が描くイラストをテイスト別に3種類に分けてそれぞれにブランド名をつけてました。それぞれのブランドに合った絵の描き方だったり、文字のデザインを使い分けたりして。
それを誰に見せるでもなく、妹とか母とかに見せてこのブランドはこうなのって勝手に説明して盛り上がって自己満足してただけなんですけど。笑
でもこの頃から自分はデザイナーとしての考え方がすでにあったのかもと思いました。このブランドだったらこのフォント、とかこのイメージとか、こういう色のトーンとか。
そういうの考えるのがとにかく楽しかったので。デザインってよくわかってなかったけど、それがアートにつながってるという認識は自分の中で信じてた軸だったような気がします。
その後、美大行ってデザイナーになって、すべてを打ちのめされて、自分の好きなものが作れなくなり、デザインとアートは別物だぜって言ってたりもしました。デザインはクライアントありき、アートは自己表現とかまあいろんなことを言ったり考えたりしてきたなーと思います。
なんかこのアホな「design to art..」見てたら、当時の自分を応援したくなっちゃう病が出てきてしまい。当時の自分に見せたら「ほらね、やっぱ繋がってるじゃん」って言ってくれるような作品を目指して創ってきたいなーと最近思いました。なんだかんだこのテーマについては生涯考え続けると思う。
ひとつだけ言えるのは、芸術を愛してるという点は昔も今もブレてないのかなって思います。、、あれ?いま夜中?エモタイム? と思ったけどまだ昼なので正気で書いてますなう。自分が愛してるなんて際どいワードを使えるのって、今のとこ芸術に対してくらいです。笑
でも自分はこれがないとほんと無理で、今まで何度救われてきたんだろう。生涯何かしらの形で関わってたいし、ずっとなんか創ってんだろうなとは思います。
ああ。結局まともな答えは出ないっていうね。こんなんばっか書いてるからあんたは本当ひまやねーと言われ、ピータパンやなーと言われたりもしますが。笑
そうなんですよね、ほんと。まあこんな感じで書いたり創ったりしていくんでしょう、ずっと。でもいろんな人のこのテーマについての話を聞いてみたいです。いつか会ったら是非聞かせてください。
では。