世界一美しいと言われてる美術館 デンマークのルイジアナ美術館へ行ってきた
ヨーロッパ旅行関連の記事もやっと終盤です!時間かかりすぎというツッコミはご容赦ください。
やはり旅行レビューは早めに書くべきです!笑 鮮度が大事ですね。Hamajiは旅行のために作ったしおりのスケジュールとメモを写真と照らし合わせて記憶を蘇らせてブログ書いてますが、それでもところどころ忘れてます。最近はブログ用にボイスメモ機能を活用し始めたので、早く慣れてブログにかかる時間を短縮していきたいと思います。まだまだ亀ペースなので。頑張りましょう。
さて今回は、世界一美しいと言われている美術館、デンマークのルイジアナ美術館の思い出を綴りたいと思います。おそらくヨーロッパ旅行のデンマーク記事はこれが最終回となるでしょう。(たぶん)
このね、記事が貯まってく感じが楽しんですよ。笑
ルイジアナ美術館
ルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art)はエーレスンド海峡の近く、デンマークのコペンハーゲンの北約35kmにある美術館。邸宅を改築して美術館にしている。 絵画、彫刻、ビデオ、インスタレーションなど多くをコレクションしており、その中にはロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、アンゼルム・キーファー、パブロ・ピカソの作品も含まれている。 また、美術館の2つの棟の間には彫刻の庭があり、ヘンリー・ムーア、アレクサンダー・カルダー、ジャン・アルプなどの作品が置かれている。 「ルイジアナ近代美術館」という名前はこの建物の最初の持ち主であったAlexander Brunにちなんで名づけられている。彼は3度結婚したが、どの妻の名前もルイーズであった。
Wikipediaより
この説明の中で一番へえ~と思ったのは3度結婚してどの妻の名前もルイーズという点ですね。笑 すごい確率。
コペンハーゲン中央駅から、フムレベックまでの往復チケットと入場券の割引セットというものがあり、そちらがお得なのでおすすめです。駅のチケットカウンターに伝えるとすぐ購入できます。ルイジアナミュージアム&フムレベックチケットセットプリーズ。で通じます。(たぶん)
コペンハーゲン中央駅から郊外電車で北部へ約30分。フムレベック(Humlebaek)駅で下車します。
フムレベック駅はレンガ造りの小さな駅で、改札はありません。駅のホームのすぐそばに、小さな雑貨屋があるようなアットホームな駅です。
駅の入り口にはこのように大きくLOUISIANA(ルイジアナ)の看板があるので、まずはその方向に向けて歩きましょう。
駅から徒歩で約10分ほどです。フムレベック駅で下車する人のほとんどがルイジアナ美術館目的だと思うので、観光客らしき人たちの後ろをついていくと間違いなくたどり着けます。そして駅から美術館までの道のりではデンマークの田舎の風景を楽しむことができます。
デンマークのたんぽぽ?の綿毛はやけに大きかったです。ついにケサランパサラン発見しちゃったかと思いました。ファサファサ。
10分ほどで、到着。緑に囲まれた入り口が見えてきます。
入り口に入ると建物はこんな感じ。立派な蔦にがっつり覆われてました。
往復チケットとセットで購入しておいた入場券で入場。やはり時前に買っておくと列に並ばなくて済むので楽です。この日のメインの展示はこちら。
特に詳しい画家の展示ではありませんでしたが、世界一美しい美術館の真相に迫るためワクワクしながら入場しました。1856年に建てられた邸宅を改装したというルイジアナ美術館。館内は、長い回廊で地下までつながっております。めちゃくちゃ広い。こちらが館内の全体マップ。
それではさっそく周ってみましょう。まずはメイン展示のガブリエレ・ミュンター。
ガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter)
それではHamaji先生の美術のお勉強タイムでございます。
ガブリエレ・ミュンター(Gabriele Münter, 1877年2月19日ベルリン – 1962年5月19日ムルナウ)はおもにドイツで活躍した表現主義の女流芸術家で、ミュンヘン新芸術家協会及び青騎士のメンバー。絵画に加えて版画による創作活動もした。また、ワシリー・カンディンスキーのパートナーとしても知られる。彼女はカンディンスキーの作品のかなりの部分を第二次世界大戦中から戦後にかけて災難から守り、後には青騎士の芸術家仲間の作品と自分自身の作品とを広く一般に公開した。
wikipediaより
Hamaji先生は知識不足で知りませんでした。笑 こちらがミュンターさんの作品たち。
「な、なるほどな」と頷きながら観賞しましたが、正直ヘタウマ?に見えてしまったHamajiはやはり芸術的センスがないのかもしれません、、。ミュンターさん、ごめんなさい。しかし、彼女のパートナーだったカンディンスキーの作品は結構覚えてます。高校かな?音楽の教科書の表紙絵の作者だったと記憶してます。
ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)
ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky、Vassily Kandinsky 1866年12月4日(ユリウス暦)/12月16日(グレゴリオ暦) – 1944年12月13日)は、ロシア出身の画家であり、美術理論家であった。一般に、抽象絵画の創始者とされる。ドイツ及びフランスでも活躍し、のちに両国の国籍を取得した。
カンディンスキーの絵画は音楽的な要素があって単純に綺麗だなと思ってました。こちらで作品が見れるので是非。
彼について色々調べていくと、奥さんがいながらミュンターさんと不倫関係になったこと、その後ミュンターさんをあっさり裏切って若い女性と再婚したこと、などなど。結構やらかしてる男性でした。笑 ミュンターさんは裏切られた後もカンディンスキーを信じて待ち続け、第二次世界大戦中も彼の作品を守り続けました。彼女自身も芸術家として歴史に名が残ったのが救いだなと思いました。
やはり昔の絵画展を見るときはこういったバックグラウンドを調べてからみると面白いかもしれません。何も知らずに行くと、ふーんで終わってしまうのですが。色々調べた今、同じ展示をみたらこの時期はちょうどカンディンスキーが再婚した後かとか。笑 どんな思いで描いてたのかとか、いろんな感情の変化を感じ取ることができたかもと思いました。
UBSアートコレクション
もう一つのメイン展示はUBS(スイスに本拠を置くグローバル金融グループ)のアートコレクションです。絵画、写真、ドローイング、彫刻、ビデオアートなどを所蔵しており、世界で最も貴重な現代アートの企業コレクションの一つとして評価を受けているそうです。そのUBSアートコレクションが所蔵する、エド・ルシェの作品が今回のメインの展示でした。
エド・ルシェ(Edward Ruscha)
エド・ルシェ(エドワード・ルシェ、Edward Ruscha, 1937年12月16日 – )は、アメリカ合衆国の画家、現代美術のアーティスト。1960年代より、主に言葉と広告媒体のイメージを用い、コンセプチュアル・アートとしての特徴を持った絵画、写真、版画、映画などの製作を行っている。本人はそのように見られることを嫌っているが、缶詰のラベルなど、広告媒体のイメージを利用するため、ポップアートのアーティストとみなされることも多い。Wikipediaより
この日は学生達が多く、作品の前でスケッチをしてました。美術館の絵画の前であぐらかいてスケッチしてる光景とか、日本じゃなかなかないですね。自由でいいなーと思いました。
先ほどの絵画の展示とはガラッと変わり、一気に現代アートな雰囲気でポップな作品が多く見やすかったです。UBSコレクションのゾーンを抜けると、ちょっとした休憩スペースが。海が一望できて気持ち良い。
ゆっくりしたのち、地下の展示室へ。
こちらも現代アート。キャプションの英語が難しくてよくわからなかったのですが、シルクスクリーンとか、フィルム写真とか、ドローイングとか。なかなかパンチ効いてるものが多かったです。
ルイジアナ美術館でみた作品で、特に印象に残ったのがこちら、Simone AabergKærn(読めない)さんの、SISTERS IN THE SKY – Women pilots in war duty during WWIIという作品。
和訳すると、「空のシスター~第二次世界大戦中の戦闘中の女性パイロット」。この作品は長さ30メートルほどの曲がった廊下に設置されており、タイトルの通り第二次世界大戦中に航空機の音で軍用機を飛行した女性の45の絵画が描かれています。
面白いなと思ったのが、この廊下には第二次世界大戦中の航空機から発せられる音が8つのスピーカーから聞こえてきます。かなり大きな音で、臨場感を感じながら実際に生きた一人一人の似顔絵を見ていくので、彼女たちはどんな思いで戦っていたのか、とか色んなことを考えました。
メインの展示を全て堪能して約1時間半ほどでしょうか。結構ボリュームもあり広かったです。その後は世界一美しい美術館の所以、海が見える高台の庭園へ。対岸にあるのはスウェーデン。みんな芝生で寝そべってたり、ぼーっと座ってたり。のほほんと過ごせる場所です。
絶好のビューポイントは、こちら。ヘンリー・ムーアの彫刻。アートと自然が溶け込んでます。ナイスコラボです。
みんな気持ちよさそーうに寝そべったりぼーっと座ったりしてました。
小腹が空いたので、ミュージアムカフェでスイーツを。ランチだと3000円くらいだったので、ケーキで我慢。デンマークの物価は超高い。
その後常設展や、ワークショップなどやってるゾーンへ。この窓辺から見える池の景色は本当に絵画のよう。
子供達が絵を描いたりできるワークショップイベントも開催されていたり。こんなところで毎日絵を描きたいですね。制作意欲が湧いてきそうです。
最後は外に出て、池の周りをぐるっとしました。本当に自然が身近で心が洗われます。日本の田舎の景色も大好きですが、海外のこういった景色も良いですね。モネやルノアールとかの絵画から抜け出してきたような景色でした。
ルイジアナ美術館のコンセプトは、自然と建築がすべてを表現できる空間をつくること。海、池、丘。自然の全てが楽しめるこの建築は、世界一美しいと言われる理由がわかりました。設計を手がけた建築家達が、長い月日をかけて理想の地を探して歩き回り、見つけたのがこの場所だそうです。
デンマークに行ったら是非いってみてくださいね。
では。